フェルマーの最終定理なんて解らないけど【QK】【trsk 】 (ページ5)

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5月上旬・続ページ5

草薙side

今日は採用通知が来る日。何も意味など無いのだが私は結果が来る1時間前からパソコンに齧り付いていた。

アルバイトなんて初めてなのだ。このぐらい浮かれても仕方がないだろう、許せ。

パソコンに齧り付くとは言ったものの、ずっと何もきていないメール画面を見ているのも飽きたので、パソコンの前でスマホを開き大学に入学してから最早日課になってきているネットサーフィンをし始める。

SNSの中はいつも通り目まぐるしく変わる流行の最先端をいこうというインフルエンサーや企業の奮闘が見られるだけ。当たり前の光景が手の中では繰り広げられているのに、私の心はどこか落ち着かない。どこまで気にしてるんだ自分。

そんな事を考えながらネットサーフィンの手を止めていると、時刻はちょうど結果が来る時間の2分前。

慌ててスマホを閉じて姿勢を正す。(無論そんな事したって結果に変わりはないのだが)

ピコンっと通知が鳴ってメールが来たことを知らせてくる。来た…！私にとってはまさに運命の分かれ道である

急いでメールを開くと…

件名：Am○zonプライムビデオに加入しませんか？

紛らわしい！！！！！！！！

ここまでタイムリーに加入のメールを出さないで頂きたい。今のでかなり白けてしまった。

また似たような音が鳴り響き、もう一つメールが届く。
次のメールの件名は

件名：一次面接結果のご案内【㍿QuizKnock】

こっちが本命の方だ。ついに私の華のJDライフ☆(仮)が始まるかどうか決まる。窓の外に見える雲一つない快晴は祝福の晴天かはたまた慰めの天気か。

少し強張った手でクリックし内容を開く。

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合格…だ。無意識に呼吸を止めてしまっていたらしい息を全て吐き新しく酸素を身体に入れる。

2次面接はリモートらしい。まぁ一々会社に呼んでいたら多すぎて広さが足りないのだろう。

とりあえずカンペを作ろう。まずは何が聞かれるのか調べなければ。

これから来るであろう次の試練に向けて対策を練りながら、彼女の昼は夜に移り変わって行く。