『カカオマスの薫りと共に』その4 ページ14
俯いていた顔を上げやっと彼の顔を見る。
そこで目にしたものは、
自分と同等かそれ以上の真っ赤な顔。
大真面目、というのが1番適している彼の表情は、今まで見たどんな顔とも似つかなかった。
カチリと重なり合う視線。その眩しさに耐えきれず目線を下に向ける。
『わ、たしは…』
「逸らさないでよ、目。」
まるで逃げるな、とでも言わんばかりの目。
彼はこんな顔で、こんな事を言うような人だったのだろうか。私が知っている鶴崎修功はもっと優しくて、太陽の様な柔らかな笑みを浮かべている。
彼が望んでいるであろう言葉はたった4文字、されど4文字、だ。私の口はこれ以上動いてくれやしない。
意を決して一歩、また一歩と彼に近付き、おずおずと彼に紫のリボンがかかったブラウンの箱を手渡す。
中には少し歪なマカロン。
少し微笑む目の前の彼。
ふわりと漂うカカオマスの薫りと共に、
_____すきです。
実を結んだ私の春。
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ｱﾄｶﾞｷ↓
バレンタインデーにちなんで、草薙さんから鶴崎さんへの告白を書かせてもらいました。いやぁ2ページ程で終わらせる予定だったのに随分とダラダラと書き連ねてしまいましたね。その上訳がわからないと来た、お目汚し失礼いたしました。
次回の投稿からはまた本編に移ります。お楽しみに。
話は変わりますがもうすぐhit数が4桁に行きます！お気に入り登録も少しずつではありますがして頂いております。
この様な駄作とも呼べぬ自己満の作品を見てくださっている方が居る事に驚きが隠せませんし、感謝してもしきれません。
これからも引き続き邁進していきますので、応援のほどよろしくお願いします。
杉山
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作者名：杉山 | 作成日時：2023年1月23日 22時
