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ジョルノside ページ41

あの後すぐに自分の部屋に戻り、ライターの安全を確認すると、食堂へ向かった。廊下を歩いている時、すれ違う三人の話が耳に入る。


「えっ、掃除のじいさん亡くなったの!?」


「おい、声でけーよ。なんか、急に死んだみたいだぜ」


「朝は元気だったのにか?病気か?」


「さぁな。歳だったし、衰弱死じゃあないのか」


すでに、じいさんの死は学寮内でも広がっているらしい。


病気、衰弱死…そんなことなんかじゃない。じいさんが死んだのは、ぼくが原因であり、ポルポのスタンドなのだ。


じいさんを死なせてしまった罪悪感が湧き上がる。


「あっ、ジョルノ!おまえも食堂?だったら一緒に…」


「悪い、食欲がないんだ。部屋に戻るよ」


「そっか…なんか、顔色悪いぞ?早めに寝ろよ!」


同級生に手を振られながら、ぼくは来た道を戻った。




戻ってすぐに、衣服を脱ぎ捨て風呂に入った。今日の出来事を整理し、明日のことについて考える。いろいろ考えるうちに、身体を拭き終えてバスルームを出る。


ニャアァ〜オォ〜…


「猫?」


ここにいないはずの猫の鳴き声で見慣れた部屋を見渡した。


「なッ…おまえは…」


机の上にいたのは、空港の空き地で会った黒猫だった。


「どうしてこんなところにいるんだ?どこから入って来た?」


机から飛び降りると、ぼくの足に擦り寄る。


「ここは寮だ。君を保護することはできない。だけど、今晩はここにいてもいいよ。ただし、ものを壊したり、騒ぐなよ?」


ニャアア…


返事をするかのように鳴くと、ベッドの上に登った。ぼくは猫に続き、ベッドの上に寝転んだ。


「ふわぁああ…なんだか、急に眠気が…」


いろんなことがありすぎたせいか、疲れたのだろう。そう考え、身体を机の方へと向けると、見慣れないものがあった。


「お香…?」


ぼくはそんなものを点ける前に、持ってもいない。


まさか、敵か!?


起き上がろうとするが、身体が動かない。意識が朦朧としてる。視界がぼやける中、幻覚なのか人間の顔がこちらを覗き込んでいるのが分かった。


「だ…れだ?」


何も答えない。その代わりに、横向きになっているぼくの身体を天井へと仰向けにした。次にその手は、ぼくの頭を優しく撫でたのだ。


初めてだった


幼い頃、ぼくの母はしてくれなかった


だから、母に頭を撫でてもらった時の子供が笑顔になるのがよく分からなかった


けど、分かった




こんなにも温かくて、安心するものなのだと

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ぱるめん(プロフ) - お久しぶりです。コメントありがとうございます!これからも応援をよろしくお願いします! (2019年1月13日 22時) (レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
ニックネーム(プロフ) - すごく面白くて続きが気になります!更新がんばってください!! (2018年12月5日 16時) (レス) id: 8b8855a9c6 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - あ〜良いこと言う!! (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるめん(プロフ) - 確かに、助け合いは大切ですね。何かあれば、またお願いします。 (2018年12月2日 23時) (レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - コメ返に追い付けないww (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱるめん | 作成日時:2018年11月30日 20時

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