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『自己紹介が遅れたね。(ナマエ)･ヴェンデッタ。よろしく』
港内の喫茶店でテーブルの向かいに座る彼女はそう言った。
「広瀬 康一です。よろしく…って、あの名前」
『名前がどうかしたの？』
「いや。日本人だから、てっきり名前もと」
『あー…れっきとした日本人だよ？こっちの都合上、ファミリーネームが違うの』
彼女の前に置かれていたアイスコーヒーをストローで掻き回してそう言った。
「イタリアに住んでいるんですか？」
『うん。だから、観光に来たのならオススメのスポットとか教えられるよ』
「えっ、ほんとですか。ありがとうございます。でも、イタリアって歴史が多いですからあまり興味とかなくて」
『なら、いいところ教えるよ。地図ある？』
30分後…
「こんなにもたくさんあるんだ！」
『ガイドに載ってないだけで、良いところなんだ。イタリアの観光、楽しんで行ってよ』
「ありがとうございます！あっ、そうだ。良かったら、記念に写真撮りません？これも何かの縁ですし」
『いいよ』
「じゃあ、カメラ持ってるんで一緒に撮りましょう！」
荷物からカメラを取り出すと、お互いに近づいて写真を撮った。
『ありがとう。短い時間だったけど、とても楽しかった』
「あれ、もう行っちゃうんですか？」
『ごめんね。人と会う約束してるから。タクシー乗り場まで送って行くよ』
2人は空港から出てタクシー乗り場に行くと、警官2人と金髪の少年がいた。
「うおぉ！こりゃ、スゲーや」
「何度見てもスゲー気持ち悪いな！」
警官たちは少年の奇妙な芸に驚き、それが目に入った2人も驚いた。その芸はなんと、自分の耳を耳の穴の中に入れるというものだった。
「いやぁ、楽しませてもらったよ」
「どーも」
立ち去ろうとする警官に少年は軽く頭を下げたその瞬間だった。
そっと動いた彼の手には煙草の箱があり、中身には紙幣が入っていた。それを警官の1人が受け取り、まるでその行為をしていないとでもいうようにそのまま去って行く。
これに、康一の頭上には疑問符が浮かび上がるが、(ナマエ)は冷めた目で警官たちの後ろ姿を見ていた。
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ぱるめん(プロフ) - お久しぶりです。コメントありがとうございます！これからも応援をよろしくお願いします！ (2019年1月13日 22時) (
レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
ニックネーム(プロフ) - すごく面白くて続きが気になります！更新がんばってください！！ (2018年12月5日 16時) (レス) id: 8b8855a9c6 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - あ〜良いこと言う!! (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるめん(プロフ) - 確かに、助け合いは大切ですね。何かあれば、またお願いします。 (2018年12月2日 23時) (レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - コメ返に追い付けないww (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱるめん | 作成日時：2018年11月30日 20時
