夢主side ページ15
駅の柱に寄りかかり、私は待っていた。
『遅いなぁ』
この時間になれば、ブチャラティはあの少年を始末してもおかしくはないだろう。なのに、待ち合わせの駅前にブチャラティの姿はない。
『まさか、ね…』
ブチャラティに限ってそんなことはない。彼が任務で失敗したところなど見たところがないのだから。
では、何故?何故、遅いのだろうか?
不安に駆られながらも、遅れる原因を必死に探す。
そんな時だった。
カァーッ!
一羽の烏が私の前に降り鳴き声をあげた。烏に私は声をかける。
『"見せて"くれる?』
黒い翼を羽ばたかせ、私の肩に乗る。
すると、頭の中には別の景色が流れ込んできた。
坂道を登る電車…
その中で息を呑む乗客…
それらが見つめる先には金髪の少年…
更に彼の見つめる先に見知った男が倒れている…
『ブチャラティッ!?』
思わず叫んでしまい、通行人は私を変な目で見ていたが、そんなことはどうでもいい。
嘘、ブチャラティが?…ジョルノ・ジョバァーナ。もっと警戒すべきだった…
後悔しても、もう遅い。
『あの風景は確か、この駅を通り過ぎたところだから…』
いつの間にか、身体は勝手に動いていた。
『また追跡をお願い』
追跡者は雲一つもない空へと羽ばたいて行った。
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ぱるめん(プロフ) - お久しぶりです。コメントありがとうございます!これからも応援をよろしくお願いします! (2019年1月13日 22時) (レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
ニックネーム(プロフ) - すごく面白くて続きが気になります!更新がんばってください!! (2018年12月5日 16時) (レス) id: 8b8855a9c6 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - あ〜良いこと言う!! (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるめん(プロフ) - 確かに、助け合いは大切ですね。何かあれば、またお願いします。 (2018年12月2日 23時) (レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - コメ返に追い付けないww (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱるめん | 作成日時:2018年11月30日 20時