ジョルノside ページ11
男は勢い良く立ち上がり、口調を変えて目的を言った。
「"涙目のルカ"が自分のスコップ頭にぶっ込まれて、空港の外れでぶっ倒れてた。あれじゃあ意識は戻らねぇ、重体だ。誰がやったのか調べてる」
涙目のルカの知り合い…仲間なのか？
席から立ち上がった彼はぼくに近づき問い詰めてきた。
「ジョルノ・ジョバァーナ…涙目のルカが何故、空港にいたのか誰も知らない。しかし、とある目撃者がお前が空港にいたことをおれに教えてくれたんだ。だから会って、ちょいと質問しようと思ってね」
「あんた、警官ですか？」
「まさかだろ。ルカはただのゴロツキじゃあねぇ。"ギャング"なんだ。やられる理由ならたくさんある。恨みを持たれるタイプだったからな。しかし、"ヤツのボス"が考えているのはそこじゃあない…身内がやられたってことで、ボスは顔に泥を塗られたと思っている」
拳を作ったぼくの左手を掴み、逃がす隙を与えないようにする。
「だからおれにやったヤツを調べて、ケリをつけろ、と命令したんだ。お前に質問する…空港で涙目のルカに会わなかったか？」
悟らせてはいけない
「いいえ、知りません」
ちょっとした同様も見せてはいけない
表情を変えずに即答した。
「……」
「……」
男は鋭い目付きでまだぼくの顔色を伺い、ぼくはしらばっくれる。
ガチャリ…
電車が止まり、扉の開く音がした。
「汗をかかないね…よし、信じよう。質問は以上だ。邪魔したな、ジョルノ・ジョバァーナ」
ぼくが嘘をついていると見抜けず、そのまま去って行く彼の背中を見届けた。
その後だった。ぼくは驚いた。
「あっ、君はッ！」
あのタクシー乗り場で見かけたもう1人の日本人の少女が電車から降りようとしていたのだ。ぼくよりも背が低く、顔もまだ幼い…年下の少女であることをよく覚えている。
ぼくの声に気付き、彼女はキョトンとすると、笑顔でこう言った。
『左手』
「ひ、左手？」
『うん、左手』
それだけを言うと、電車から降りてしまった。
左手がどうしたのだろう？左手…そういえば、何か握っている感触が…
何も握っていないはずの拳を開くとそこには
"1つの目玉"があった。
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ぱるめん(プロフ) - お久しぶりです。コメントありがとうございます！これからも応援をよろしくお願いします！ (2019年1月13日 22時) (
レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
ニックネーム(プロフ) - すごく面白くて続きが気になります！更新がんばってください！！ (2018年12月5日 16時) (レス) id: 8b8855a9c6 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - あ〜良いこと言う!! (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるめん(プロフ) - 確かに、助け合いは大切ですね。何かあれば、またお願いします。 (2018年12月2日 23時) (レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - コメ返に追い付けないww (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱるめん | 作成日時：2018年11月30日 20時
