その 35 ページ36
「エース！サボ！」
「おや？やっとご本人様方のご登場ですか」
ガラスの破片が刺さったらどうするのよもう。
そんなダイナミック入店しなくてもいいのよ？
「見たことない顔だな。ポルシェーニの味方か？」
逃げた雑魚から奪ったらしきナイフを構え、睨みつけるサボ。
未来の革命軍No.2なだけあって、幼い割に中々の威圧感を感じる。
「んーそんなとこだろうな？」
「ならば、好都合……！」
後ろからエースが殴りかかってきたが、軽く受け止め、逆手で身体を握る。
「ポルシェーニから聞いたぞ。お前たちがあいつのところから大金を奪った、てな。今しがた、お前のお友達のお口が硬くて困っていたんだ」
「クッ……！離……せっ！サボ！」
「うおりゃああ！！」
間違っても刃が身体がぶつからないように持ち手を変え、ナイフをかわして、首根っこを掴んで宙に投げる。
その際、エースも勿論ポーンッって飛ばした。
推しを傷つけないで、かつ恐怖心を与えるとかホラゲの敵さんじゃないと出来ないのよ……。
どうしろっつーのもう。
「あっ、やっちまった」
「へっ、ルフィは返してもらうぞ！」
サボを投げた先にルフィが吊るされた縄があることをすっかり忘れていた私氏。
投げられた勢いを使って、縄を手のナイフで切断し、ルフィを抱えて着地される。
まあ、予定通りだから？うん。
すぐさま、サボはルフィと共に建物の出入り口に駆ける。
しかし、その後ろにエースはいない。
「エース、ルフィは取り返した！このまま戦っても体力を消費するだけだ！だから逃げよう！」
「……いや、俺は一度向かい合った奴に背中は向けねぇ。お前らだけでも先に行ってろ」
私から目を逸らさずにエースは言い放った。
それに、サボは軽く舌打ちをし、ルフィを外に向かわせ、鉄パイプを握りしめた。
彼らとの睨めっこに負けたのは勿論私で。
手で顔を覆い、イケメンかよ…とつい本音を漏らしたら、2人は容赦無く鉄パイプを振り下してきた。
2本の威力は今までの手合いの時よりも何倍も重くて。彼らの本気と攻防を交えられることに自然と口角が上がってしまう。
「さあ、ショータイムだ！」
□
□
□
それから何時間経ったのだろう。外は橙色がかかりそうな空になってきている。
壁にもたれ、傷が残らないようにする再生作業も終わりを迎えそうだ。
脚元の土には激戦を物語る足跡が幾多も残っている。血痕も少なからず散っている。
そろそろ戻ろう。兄弟の手当てに。
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黒狐(プロフ) - ふぃるさん» 気に入っていただき何よりです！白ひげ海賊団推しなんですね！そこまでできるだけ早く更新できるように頑張ります！コメントありがとうございます！ (2017年4月10日 0時) (
レス) id: 7667610d64 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃる(プロフ) - 他界他界に思わず吹きましたw これからどんな風にキャラと関わっていくのか楽しみです！（特に私は白ひげ海賊団推しなので楽しみにしてますぐへへ...） (2017年4月9日 23時) (レス) id: aab9086244 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - ルイカさん» 感想、そして応援コメントありがとうございます！更新できるように頑張ります！ (2017年1月6日 23時) (レス) id: 337def3edd (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ(プロフ) - さらっと演技したり海軍に潜り込んだりする夢主がすごいです。更新頑張ってください！ (2017年1月6日 17時) (レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒狐 | 作成日時：2016年1月10日 10時
