その 34 ページ35
そこら辺に落ちているのと、洗濯乾燥中なのか知らんが縄にかかっていた服を拝借し、衣を見た目相応のものにする。
……ボンちゃんの服、そういやチョッパーからゾロ、ナミさんまで対応してたよなぁ。
今度会ったらその秘訣でも聞こうかな。
今回もまたZ編のナミさん化したんですよええ。
「さて、今から夕方まで兄ちゃん達を待つか」
……あっ。ルフィに恐怖の念が植え付けられてないじゃんどうしよ。
早めに殺めすぎたわ。
「ごめん！もっかい起きて！あー！一撃必殺、ステルスキルだから無理だー！あー！」
ベチベチとデカブツの顔を叩くもそれはただの死体撃ちに等しく、何も変わらない。
自分の手で殺さない縛りすりゃ良かった！生まれた時点でそう決めればよかった！大体の夢小説の主人公、絶対殺さないよね！？あー！絶対罰として嫌われる！皆から嫌われる！
壁に頭を打ち付け、後悔の念を血とともに流そうとする。
とりあえずあのデカブツの亡骸をあそこの部屋に隠して……っと。
後は……考えるの無理だわ。もう、忘れよ？ね？
背を壁に傾け、ルフィだけを眺める。
振り子のように動くルフィは段々と眠気を誘う。
ウトウト……ネムネム……
「んっんん……はっ！」
「うおっ。起きた」
静寂の間にいきなり訪れた音は私を眠気から覚めさせるには十分。
「目が覚めたなら丁度いい。お前、名前は？」
「俺はルフィ……ゴムゴムの実を食った……だから、殴られたって、宝のありかなんて言わねぇ」
自分から全部話しちゃったよルフィ君。
涙堪えながら、敵意むき出しの目で上目遣い。
……対理性攻撃力が高いな。
「そうかそうか、宝の在処を知ってんのか。あのデカブツが確かに言ってたな」
そそる表情を前に、私の役者魂に火が入る。
「生憎、俺とアイツの目的は一致していてなぁ。デカブツが消えたからとて、お前は解放されはしねぇ」
デカブツの刀を借り、一歩ずつ、ルフィに歩み寄る。
間の距離が短くなるごとに、ルフィの顔は恐怖に染まっていく。
「「ポルシェーニさ……ん！？」」
もうすぐルフィの頰に涙が伝うかというところに邪魔が入った。私が、失せろと睨みを効かせれば、彼らは蜘蛛の子を散らして逃げた。
所詮雑魚か。
「さて、その在処とやらを吐かなきゃどうなるか知ってるよな？」
「やだ！俺は言わねぇ！！」
「なら……」
大きく刀を振りかぶった、その時。
「「やめろぉ！！！」」
お兄ちゃん'sの遅い登場。
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黒狐(プロフ) - ふぃるさん» 気に入っていただき何よりです！白ひげ海賊団推しなんですね！そこまでできるだけ早く更新できるように頑張ります！コメントありがとうございます！ (2017年4月10日 0時) (
レス) id: 7667610d64 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃる(プロフ) - 他界他界に思わず吹きましたw これからどんな風にキャラと関わっていくのか楽しみです！（特に私は白ひげ海賊団推しなので楽しみにしてますぐへへ...） (2017年4月9日 23時) (レス) id: aab9086244 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - ルイカさん» 感想、そして応援コメントありがとうございます！更新できるように頑張ります！ (2017年1月6日 23時) (レス) id: 337def3edd (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ(プロフ) - さらっと演技したり海軍に潜り込んだりする夢主がすごいです。更新頑張ってください！ (2017年1月6日 17時) (レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒狐 | 作成日時：2016年1月10日 10時
