その 3 ページ4
しばらく走っていくと、森を抜け、少しひらけた場所に出た。
そこで見つけた1本の獣道を進んでいくと、次第に整備された道へと変わり、町がみえた。町の先には港もあった。
「町でこの金を使って衣類とか買わなきゃな。あと食料も。」
こんな大金の入った鞄を目の前で開くと流石に怪しいので、1万ベリー札の束しか入っていない鞄から5枚だけ抜き取り、4つ折りにして手にしまい込んだ。
町に着いたのは見つけてから10分くらい歩いたからだろうか。
そこは、人々が行き交い、笑顔で溢れた賑やかな町だった。
ヨーロッパのどこかで見たような町並みで、白を基調とした建物がたくさんあった。そこに洋服屋は当然のごとく結構あった。
近くにグッドルッキングガイのいる店はなかったが、可愛いレディがスカーフを売っている店を発見したので、そこでスカーフともしものための非幼女容姿の確保を行うことにした。
私が入ってくるとそのお姉さんと目があった。彼女はすぐに私に駆け寄り、「どうしたの？」と優しい声で話しかけてきた。
「これからおばあちゃんのところに行くんだけど、おばあちゃんスカーフ好きだから買って行ってあげたいの！だから……んーっと！スカーフください！」
こんな演技この歳でやるとは思わなかった。今幼女だけど。でもかなり上手く表情と声を作れたと思う。
「そうなのね〜。どれが良いのかな。この上からなら貴方も見れるかも。」
これまた洒落た木製の椅子を奥から持ってきて、ほいっとその上に私を持ち上げ、立たせてくれた。
机に並べられたスカーフはどれも素敵だったが、とりあえず私の好きな黒、紫、青、赤、そしてあの某低身長な人類最強様も巻いていた白色のスカーフを買うことにした。
どれも気持ち良い素材で出来たものだったのでそこそこ良い値段はしたが、5枚セット価格ということで2万5000ベリーに収まった。あのお姉さんの5枚注文した時の顔と3万ベリー出した時の顔は当分忘れられないだろう。
容姿確保の件については適当に「おはだつるつるー」などと言ってマネマネの実のように右手でとりあえず頬っぺたを軽く撫でてきた。
絶対あのお姉さんには謎の幼女として記憶されてるわ。
次は、子供用服とスカート目当てに洋服屋を探すことにした。
これだけ店が並んでいるところだから、すぐに見つかったのは言うまでもない。
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黒狐(プロフ) - ふぃるさん» 気に入っていただき何よりです！白ひげ海賊団推しなんですね！そこまでできるだけ早く更新できるように頑張ります！コメントありがとうございます！ (2017年4月10日 0時) (
レス) id: 7667610d64 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃる(プロフ) - 他界他界に思わず吹きましたw これからどんな風にキャラと関わっていくのか楽しみです！（特に私は白ひげ海賊団推しなので楽しみにしてますぐへへ...） (2017年4月9日 23時) (レス) id: aab9086244 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - ルイカさん» 感想、そして応援コメントありがとうございます！更新できるように頑張ります！ (2017年1月6日 23時) (レス) id: 337def3edd (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ(プロフ) - さらっと演技したり海軍に潜り込んだりする夢主がすごいです。更新頑張ってください！ (2017年1月6日 17時) (レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒狐 | 作成日時：2016年1月10日 10時
