【ONE PIECE】歯車狂わせの異世界模写女

その 19 ページ20

「スモーカー。先に能力を使って触れたから模写(コピー)できたかもしれん。だが念のためだ。もう一度出来るか」

「あぁ……こう、でいいのか？」


腕を少しだけ煙に変えてみせるスモーカー。

そこに手をぶち込んで、抜く。


模写(コピー)は成功したようで、イメージすれば簡単に私の腕はスモーカーと同じようになった。




「スモーカーから右回りでいいか？貸してくれ」

と次にやりたいと申し出たのはクロコダイル。中々憎むに憎めないイケオジだフォウ！

「両手で器を作ってみろ」

「ん？こうです？」


言われた通りに作ってみせると、己の右手を砂に変えて私の手の中にサーッと落としていった。

うん。洋楽のPVで似たようなやつ見てことあるから改めて言わせてもらおう。キモい。


「早速出来ているじゃねぇか。成長した時にはぜひ部下になって欲しい人材だな。クハハハ！」



「次は俺だな……その前にその半身崩れた身体を元に戻したらどうだ」

地図から視線を移したくまが告げる。

絶対PVのせいだ。……よし、これで治っただろう。


「今度はどんな面白いことしてくれるのです？」

そうくまを見つめたと思ったら、腹に軽い衝撃が。


「成功だな」

くまが呟いたので、何を根拠にかと思って手を見てみると、見事なピンク色の肉球が私の手にもできたではないか！


「フフフッ、お揃いだー！いいね！」

くまの人間だった証みたいで少し嬉しい。


自分でもわかるほど笑顔で自分の肉球をプニプニしていると、

「フッ……」

と笑った。


私に釣られたのだろうか？絶対見れないであろうと思っていたくまの笑顔、頂戴しました！！



「次は俺だな！キーシシシッ！」

モリアから出てきたコウモリ型の影に背中の服を咥えられて宙に浮く私。


「お前の影を奪い取ってやりてェとこだが、しょうがない。このコウモリを掴んでみろ」


私の服を咥えて飛んでいたであろう影のコウモリを触ってみると、あら意外。

グミのような弾力を持っているではありませんか！


「おお〜！！私も欲しいな〜！！」

そう言葉を放った瞬間、私の手の甲から新しくコウモリが出てきた。


「キーシシシッ！お前のは少し黒いな！同じ能力で違いがあるのもおもしれぇ！」

「ですね！！」


そんな感じでコウモリで遊ぶモリアと私。





能力は個人の特徴も反映する……と。

だとしたら私のイメージカラーは黒とか紫、青赤緑がいいな。


私の好きな色。




期待が高まるな。

その 20→←その 18

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す