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その 10 ページ11

「とりあえず、今回はシンプルにまとめて行こうかなぁ」



一通り洗って、乾かし終わった私は、服のコーデに迷っていた。


海軍に向かうのだから海軍風のコーデにしたい。


ならば、白のブラウスに青色のジーンズっぽいズボンが良いかな。





服が決まり、着ている私の視界の隅に、海軍コートのフードタオルがみえた。



そういえば鞄にぶちこんでいたな。と思い出し、それを肩にかけてボタンを閉めた。



そして、鞄を閉めて、更衣室を後にした。








「おまたしぇしました!」




呂律の回らない口で勢いよく放たれた言葉と勢いよく開いたドアの音は、一瞬だが、その場にあるものの注目を集めた。



クザンもその1人である。



クザンはいつの間にか制服に戻っていて、いつもの締まった感じに戻っていた。






少し残念と思ったのは内緒である。







「嬢ちゃん可愛くなったなぁ。海軍コートまで背負ってくれちゃってさ」



と微笑みながらも手錠を私にかける。




力が僅かながらに抜ける感覚に耐え、



「へへぇ〜かわいいでしょ〜」



とにやけておく。褒められる嬉しさで怖い顔にならないうちに。







「もうそろそろ着く頃だろうな。甲板で潮風にでも当たっておくか」



よっこらせと私の目線に合わせていた状態から立ち上がった。



「嬢ちゃんも来るか?」




「行く行く!!」


と笑顔で跳ねてみせれば、クザンは私をひょいと持ち上げ、



人形のように肩に乗せた。2mの身長差……恐るべし。



約3mからの景色はハラハラとスリル満点だ。


元の世界では味わうことができなかったアイレベルからの景色。


海兵がまるでg……子供のようだ。




そして、人の肩に椅子座りで乗る新感覚。



ONE PIECEの世界のぶっ飛んだ身長が故にできることだ。




今度は高い高いしてもらおう。他界他界しないレベルで。






「すっずしいいいぃぃ!!」




潮風やばいです。太陽のポカポカ具合と風の涼しさがマッチして、


  とてもいい!!




「おっ。見えてきたな。あれが海軍本部だ」


そういって指が指された方を見ると、



最悪の思い出が蘇る



海軍本部の姿。







「すごーい!!おっきいー!!」


表面上は笑ってはしゃぐ。









クザンは悪くない。





悪い人ばかりじゃないってわかっている。






上からの指示に従わないと生きていけないのもわかる。







でもごめん。








今は憎悪の念しか出ないや。

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黒狐(プロフ) - ふぃるさん» 気に入っていただき何よりです!白ひげ海賊団推しなんですね!そこまでできるだけ早く更新できるように頑張ります!コメントありがとうございます! (2017年4月10日 0時) (レス) id: 7667610d64 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃる(プロフ) - 他界他界に思わず吹きましたw これからどんな風にキャラと関わっていくのか楽しみです!(特に私は白ひげ海賊団推しなので楽しみにしてますぐへへ...) (2017年4月9日 23時) (レス) id: aab9086244 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - ルイカさん» 感想、そして応援コメントありがとうございます!更新できるように頑張ります! (2017年1月6日 23時) (レス) id: 337def3edd (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ(プロフ) - さらっと演技したり海軍に潜り込んだりする夢主がすごいです。更新頑張ってください! (2017年1月6日 17時) (レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒狐 | 作成日時:2016年1月10日 10時

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