ジョングクくんとの甘い日常。 (ページ34)

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過去ページ34

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『よっ』

「あんたまた来たの、授業受けなよ」

『そんなんだったらAちゃんもだろ』

「私はもともと教室に入らない人だから」

『なんだよそれ(笑)』

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Aちゃんと話してるのはすごく楽しくて

俺は授業をサボる回数が多くなった

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『あのさ、ひとつ聞いていい？』

「うん。なに？」

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『なんで教室行かないの？』

俺がそう聞くと、Aちゃんの顔は
パッと暗くなり下を向いてしまった

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『ごめん、言いたくなかったらいいよ
ちょっと気になっただけ、ごめん』

「いや、いいの大丈夫。

ジョングクくんになら言える。理由」

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Aちゃんは、スーッと深呼吸をして

「実は私、
小さい頃にお父さんが死んじゃってね

なんかお父さんヤバイところに
手出してたらしくてさ…

精神的にもボロボロになって

まあ、結局交通事故にあっちゃって」

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「それでやっぱりお金が足りなくて

これ言っちゃダメだよ、
私バイトしてんの」

『えっ、そうなの？』

「うん、」

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「なんか、クラスで誰かがその事を広めて
周りからの視線が痛くて

ほんとにヤバイところだったから
いろいろコソコソ言われて

友達もいないし
クラスにいる意味ないかなーって思ってさ」

『そうだったんだ……』

「ごめんね、なんか暗い話になっちゃった」

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『……辛かったな』

と、俺は涙目に話すAの頭に
ポンッと手を乗せた

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「ありがとう、
こんなに自分のこと話せる人なんて

ジョングクくんだけだよ」

と、俺に向かって微笑んだ

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「私、ジョングクくんが唯一の友達だ。

全く楽しくなかった屋上も
話し相手ができただけでこんなに

楽しくなるもんなんだね」

『……俺もAちゃんと話してるの楽しい』

そう言うと、何故か2人とも照れくさくなって
ふふっと笑った。

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「まあでもバイトのチクったらぶっ殺すよ」

『はいはい言わないから』

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