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あざといにゃんこ。(aiin) ページ1

「……伊野尾、とりあえずそれしばらく脱いだら?」
「えー、相葉くん可愛いっていつも言ってくれるじゃないですか」


そう言って、俺の楽屋のソファに寝転がって、我が物顔で寛いでるのは、後輩で恋人の伊野尾だ。


レギュラーのバラエティ番組のスタジオ収録は、1日で何本か撮ることも多く、今日も既に2本分撮り終えた。
ラスト3本目も続けて撮る予定だったんだけど、機材のトラブルで少し時間が出来て。
伊野尾に、楽屋に来いよって言ったのは良いんだけど。
衣装はそのままなもんだから、俺はツナギのままとはいえ犬耳取ってるけど、伊野尾は猫耳をつけたまんま伊ニャーの姿で。


「いや、それは……」
「猫のおれも好きってことですよねー?」


広いソファ、俺も座っているんだけど、そのすぐ横に伊野尾の頭がある状態だったのに。
伊野尾が、そんなことを言いながら身体をずりずりと、俺の膝の上に頭を乗っけてきた。
おいお前、俺先輩だぞ?


「ふふ、相葉くんの膝枕ー、
やっぱダンスしてるから硬いですね」
「いや伊野尾もやってんじゃん」
「そうなんですけど、やっぱほら、相葉くんダンスめちゃくちゃ上手いから」
「……お前ホント俺のことナメてるだろ」
「ナメてないですナメてないです」
「ったく……」
「……ただ、ちょっとだけ甘えてます」


えへへへへ。


独特の笑い声と、ふわっとした表情。
照れてるような感じで、そんなことを言う。
しかも、ほんとに猫みたいに、ちょっと身体をまるめて、俺のお腹に腕を回して擦り寄ってきて。
なんだこの可愛い生き物。
これわざとやってんのか。
もしそうならほんとあざといぞコイツ。


……でもたぶんこれ、天然なんだろうなぁ。


「疲れちゃったのか?」
「……ちがいます」


小さな声で、否定する。
少しだけ見えてた顔が、完全にお腹に埋められてしまった。
でも、伊野尾の腕の力が少しだけ強くなった。


図星か。


俺と2人のコーナー収録の時とは違って、スタジオ収録の時は大先輩ばかりだから、気を張ることも多いのだろう。
口には出さないが、そういうところはちゃんとしてるヤツだ。

*→



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伊涼(プロフ) - はじめまして!リクエストよろしいでしょうか?あまあまなkn×inを書いて欲しいです!←注文おおくてすみません、、。出来たらでいいのでよろしくお願いします!これからも頑張ってください! (2018年5月15日 23時) (レス) id: d0be82b634 (このIDを非表示/違反報告)
いおちゃむ(プロフ) - りりたさん!えっと初めまして! この小説はリクエストすれば書いていただけるのでしょうか?書いていただけるのならHey!Say!JUMPの皆に伊野尾ちゃんが愛されるお話か、またnn×inを書いて欲しいです! 長々とすみませんでした。頑張ってください! (2018年4月9日 20時) (レス) id: 562f385339 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - 茉奈さん» 茉奈ちゃんありがとー!!これからもにやにやして貰えるようにがんばるね(笑) (2017年9月8日 14時) (レス) id: 068b0a2ee5 (このIDを非表示/違反報告)
茉奈(プロフ) - こちらでははじめまして!あいいの最高です!うへへへへ、ってにやにやしながら読みました(´>∀<`) (2017年9月8日 6時) (レス) id: c676ac2976 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りりた | 作者ホームページ:___  
作成日時:2017年9月8日 3時

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