＊ ページ33
「今日、俺の奢りね。
やまへの感謝を込めて」
「マジか、ならもっと頼もうかな」
「ちょ、太っちゃうよ？」
「おいそれ言うなよ！
ま、食べたいけどさ、ごめん、明日早いんだったよ。
また今度ゆっくりご飯しよう」
「あ、そうなんだ、付き合ってくれてありがと」
「うん、また」
ゆうてぃーより先に店を出た。
どうしよう、タクシーを呼ぼうか。
それとも、歩いて帰ってしまおうか。
タクシー会社の番号を一応呼び出してみるかとスマホを取り出してみれば、通知のランプが点灯している。
誰からか連絡が来ていた。
「……伊野尾、ちゃん……」
１時間くらい前のメッセージだった。
どんな内容かと、開いてみる。
〔やまだ、お疲れ様。
いつもごめんね。
もしやまだが大丈夫だったら、話がしたいんだけど……〕
今日の、ゆうてぃーとのこと、話したかったのかな。
俺から連絡しようと思ってたのに。
〔お疲れ様。
ごめん、今気づいた。
明日でもいい？〕
返信をしたら、すぐに既読になって。
〔うん。
忙しいのにごめんね〕
〔大丈夫。
明日仕事終わったら迎えに行くから〕
〔分かった、おれも連絡する。
ありがと〕
一通りやり取りを終えて、スマホをしまった。
……ゆうてぃーが、ちゃんと気持ちを受け入れて、２人が付き合うことになれば。
もうこんな風に２人で会う約束も出来ないな。
明日で、最後。
「……はぁ……」
思わず、ため息が出る。
もうタクシーを呼ぶ気にはなんなくて、30分くらいかかる距離を歩くことにした。
ふと、感じる冷たさ。
上を向けば、頬が濡れた。
すぐに、顔中に当たり始める、水滴。
「……うわ……ドラマかよ……」
落ち込んで、歩いてるときに、雨とか。
空も泣いてる俺も泣いてるって、マジでドラマだな。
あー、やば。
久々で止まらないや。
落ちる涙を拭うこともせず、ただ歩く。
伊野尾ちゃんとのことで泣くのはあの日以来。
伊野尾ちゃんの背中を押すと決めた、あの日。
今日は、ゆうてぃーの背中を押した。
全ては、伊野尾ちゃんの、笑顔が見たいから。
これで、終わりだ。
俺もケジメをつけよう。
明日、伊野尾ちゃんに、気持ちを告げて。
ちゃんとフラれよう。
それは伊野尾ちゃんを、すごく困らせてしまうことだけど。
そうでなきゃ、俺は先に進めないから。
だから、伊野尾ちゃんを想うのは終わりにするって。
ハッキリ言ってあげるんだ。
たぶん、終わりにはできないけど。
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りりた(プロフ) - 夏夢さん» わぁいただいまです(笑)ありがとうございます！３人の行方をぜひ見守ってくださいね(*^^*) (2017年3月16日 23時) (
レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - わぁいお帰りなさいっ(２回目)お待ちしてましたー(*^^*)３人がいい感じに絡まってきましたね。りりたさんのペースでいってください。楽しみにしてます(^-^) (2017年3月16日 21時) (レス) id: 71f7ba549b (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - ココロリさん» コメントありがとうございます。すごく嬉しいです！そうですね、少し落ち着いてからまた更新したいなと思います、がんばります(*^^*) (2017年3月4日 19時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
ココロリ - 急にパクリなんて言われて辛いですよね…このお話し大好きなので更新頑張ってください!応援してます！ (2017年3月4日 18時) (レス) id: e4dc354880 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - 夏夢さん» 夏夢さん、いつもコメント本当にありがとうございます。そうですか…こんな事態初めてなので、どう対処して良いか分からなくて…混乱して書けなくなった情けない状況です…。ですが、待っていて下さる方がいると分かり、もう少し前向きに整理していこうと思います！ (2017年3月2日 22時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりた
| 作成日時：2017年2月18日 14時
