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全て撮影が終わり、帰る時のことだった。


「あれ?いのちゃんと涼介まだ?」
「さっき飲み物買いに行ったぞ」
「えー!これからご飯食べに行くって言ってんのに!
てか僕に声かけてってよね!」


薮ちゃんが知念に答えてあげてる。
また、2人一緒に行ってるのか。
本当に距離縮んでるなぁ。


「俺次の仕事あるから先にでるね!」
「そうなの?
大変だな裕翔!お疲れー!」
「お疲れー!!」


そうなんです俺、夜からドラマ撮影なんですよ……。
晩ごはん食べる時間あるかな。


そんなことを考えながら、みんなより先に楽屋を出た。
廊下のマネージャーと合流してエレベーターを待っていると。
その前を山ちゃんと伊野ちゃんが通りかかった。


山ちゃんは、隣を俯いたままとぼとぼ歩く伊野ちゃんの頭を、ぽんぽん、と2回撫でていた。
そのまま、手を引いて。
伊野ちゃんは抵抗せずに、ただついていっていた。


……何、今の?


え、あれメンバーの距離……?


「中島さんエレベーター来ました!」
「……あ、うん……」


マネージャーがエレベーターに乗り込んで、その後に続く。
足は勝手に動いてくれていた。
でも、頭は混乱するばかり。


どういうこと?
え、もしかして伊野ちゃんと山ちゃんって……。


いや、でもついこの間だぞ俺が伊野ちゃんに告白されたのって。


いやいや待て待てその前に思考がおかしい、そもそも男同士とかメンバー同士ってあり得ないって。
だよね?
そう、だよね?


『ただ、気付いたら裕翔が好きだった』


……あんな、本気の告白、してきてたじゃん……。


次の現場に行く道中も先程の光景が頭から離れない。
それと伊野ちゃんの、真っ赤になって瞳を潤ませて気持ちを告げてきた、声と表情も。
考えても考えても、もやもやするばかり。




……今度、山ちゃんに直接話を聞こう。




それしか解決方法はない。




そう気付いたのは、現場でNGを何回も出して謝り倒した後のことだった。









.

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りりた(プロフ) - 夏夢さん» わぁいただいまです(笑)ありがとうございます!3人の行方をぜひ見守ってくださいね(*^^*) (2017年3月16日 23時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - わぁいお帰りなさいっ(2回目)お待ちしてましたー(*^^*)3人がいい感じに絡まってきましたね。りりたさんのペースでいってください。楽しみにしてます(^-^) (2017年3月16日 21時) (レス) id: 71f7ba549b (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - ココロリさん» コメントありがとうございます。すごく嬉しいです!そうですね、少し落ち着いてからまた更新したいなと思います、がんばります(*^^*) (2017年3月4日 19時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
ココロリ - 急にパクリなんて言われて辛いですよね…このお話し大好きなので更新頑張ってください!応援してます! (2017年3月4日 18時) (レス) id: e4dc354880 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - 夏夢さん» 夏夢さん、いつもコメント本当にありがとうございます。そうですか…こんな事態初めてなので、どう対処して良いか分からなくて…混乱して書けなくなった情けない状況です…。ですが、待っていて下さる方がいると分かり、もう少し前向きに整理していこうと思います! (2017年3月2日 22時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りりた | 作成日時:2017年2月18日 14時

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