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照れたように笑うから、堪んなくなってきた。
あーもう可愛い。
「早く帰ろ」
「え、ちょ、怒った?」
一転して焦ったような顔。
違うよ、と言って、腕を掴んで引き寄せて、耳元で囁く。
「早く帰って、伊野尾くんと大人の時間過ごしたいだけ」
「〜〜〜ッ!!」
バッ、と囁いた耳を手で押さえて、顔を真っ赤にする伊野尾くん。
ほんとやめて、そんな可愛い反応、我慢出来なくなっちゃう。
今すぐキスしたい衝動を抑えて、さっさとスーパーを出た。
あんなに喋ってた伊野尾くんは、ずっと黙ったまま。
車に乗ってからもずっと、助手席で俯いてる。
何か喋って欲しいけど、恥ずかしくてムリなんだろうな。
まぁ、いいけどね。
この後、たくさん鳴かせてあげる。
そんなことを目論んでたら、思わずニヤケてしまった。
伊野尾くんにバレないように反対の窓を見てたんだけど、助手席からパンチが飛んできた。
そんな反応も可愛すぎ。
早く帰って食べたいな。
欲しいのはチョコじゃないから。
甘いものは伊野尾くんだけあればいい。
END.
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作者名:りりた | 作成日時:2017年2月14日 4時