今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:111,384 hit
小｜中｜大
＊ ページ25
こんなのでごめんね、って自虐的な笑みを浮かべるいのちゃん。
ああもう、どうしよう。
「……失敗しちゃった」
「え……？」
「カフェじゃ、外だからいのちゃんにハグしたりキスしたり出来ない……」
「ば、ばか」
恥ずかしがって、ばかばか言ういのちゃん。
可愛くて、そんな風に罵倒してみせるのを思い切り甘やかして黙らせたいな、とかちょっとSっぽいこと考えちゃった。
「仕事、どのくらいで終わるの？」
「え、あ、どうかな、順調なら３時間とか……」
「スタジオ？」
「うん……」
「じゃあ近くのカフェで終わるまで待ってる。
いのちゃん家行ってもいい？」
「え、でも……」
「お願い」
うるうるして頼んで見せれば、やめてその顔弱いんだから、って言いながらも、いいよ、って許可をくれる。
「いのちゃんに触るのはお家まで我慢するから、早く帰ってきてね」
「ほんとばかじゃねぇの！」
赤くなっちゃったいのちゃん。
きっと撮影中も俺のことで頭がいっぱいになっちゃうかも。
それもいいかもね。
ごめんね、ファンのみんな。
今度の雑誌のいのちゃんのソロカット、視線の先に見えてるのは俺だと思う。
そこから、拗ねたようにいのちゃんは目の前のパンケーキをバクバク食べ尽くした。
カフェから出て、いのちゃんと１度別れる時。
ほんとは、今日また会えるのうれしいなんて言ういのちゃんがすごくキュートで。
思わずキスして殴られた。
周りに人がいなくてよかった……。
END.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 設定タグ：伊野尾慧
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りりた
| 作成日時：2017年2月14日 4時
