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あの後。
伊野尾ちゃんを楽屋のソファに寝かせてあげた。
人目につかず運べて良かった。
その間に知念は大ちゃん雄也組とゆうてぃー圭人組に連絡を入れて、4人も楽屋へと戻った。
伊野尾ちゃんを見て、何も言えなくなってる。
圭人なんか泣いてるし、大ちゃんも顔を歪めて直視出来ずに壁の方を向いてる。
薮ちゃんと光くんは、マネージャーと内密に警察を呼んで裏口でアイツを引き渡してるところだ。


「……これ、いのちゃんの着替え。
衣装のままだから……」
「あ……そうだね……」


知念が持ってきた伊野尾ちゃんの私服を、一緒に着替えさせた。
細い身体。
アイツの残した痕。
眠る伊野尾ちゃんの頬を撫でるけど、まだ目は覚まさない。


ガチャ。


「ヒカ、宏太……」
「知念、涼介。
伊野尾は?」
「まだ、気を失ってる……」


ちらりとソファに眠る伊野尾ちゃんを指せば、2人もそちらを向いた。
2人共顔をしかめて、でも冷静に話を続けた。


「そうか。
……アイツは逮捕された。
事情を聴きたいって言われたけど、今は無理だから日を改めてってお願いしておいた」
「伊野ちゃんは家に帰そう。
いつまでも楽屋には居られないからな。
俺が送るからお前らは家に……」
「俺も行く」


光くんの言葉を遮って言う。
だって、俺のせいでもあるから。
この状態の伊野尾ちゃんを、放っておきたくない。
傍に居てあげたい。


「山田……でも……」
「誰かがついててあげた方が伊野尾くんにもいいかもしれない。
かといって、大人数もさすがにどうかと思うし、ここは山田に任せよう」
「高木……」


それまで静かだった雄也の言葉に、2人が顔を見合わせた。
そして、光くんが分かった、と頷いてくれた。

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りりた(プロフ) - ☆しんちあけい☆さん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです(о´∀`о)もう一度だなんてすごく光栄です!完結しましたが番外編を短いですが書こうかなと考えてますので、また覗いてやってください! (2017年3月2日 21時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
☆しんちあけい☆(プロフ) - …一気に全部読みました。すごく面白かったです!自担が危ない目に遭っちゃう系大好物なんで笑…ちょっと、もっかい読み直してきます笑 (2017年3月2日 21時) (レス) id: e93827b7b3 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - JUMP大好きな白米と猫さん» コメントありがとうございます!山ちゃんは傷ついた伊野尾ちゃんにはとことん優しくを目指してます(笑)亀更新ですがこれからも楽しんで頂けたら幸いです(*^^*) (2017年1月9日 5時) (レス) id: e887fbde8e (このIDを非表示/違反報告)
JUMP大好きな白米と猫(プロフ) - 山ちゃんマジ優しい!!感動…!(´;ω;`)伊野ちゃんを助けてあげて! 続き待ってます(*'▽') (2017年1月9日 0時) (レス) id: f122806c5b (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - ほのさん» コメントありがとうございます!はい、頑張ります(*^^*) (2017年1月3日 13時) (レス) id: e887fbde8e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りりた | 作成日時:2016年12月6日 22時

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