続々・本能(ymin) ページ9
どうも。
伊野尾慧です。
今。
テレビ局のトイレの個室です。
隠れてます。
「……ん、…………」
ゴク、ゴクッ……
小さな、息が漏れるような声と。
飲み干すような音。
山田と知念だった。
楽屋に入る前にトイレに立ち寄った。
なんかちょっとだるいなと思ってしばらくそこにいたんだけど。
そしたら外からバタバタ走るような音が聞こえてちょっと怖くて個室に隠れたんだよね。
「ほら、早くして」
「でも……」
「涼介！」
あ、知念と山田か、なーんだ。
と思って出ようとしたんだよ。
そしたらさっきの声と音。
血を飲ませてあげてるんだ。
知念が、山田に。
「ッ……ほら、もう終わり！
誰が来るか分かんないし……！！」
「あ、ごめん……」
「ほんとだよ……特にいのちゃんが来たらどうすんの涼介」
え、何それ。
俺には内緒なの？
思った以上にショックを受けてる自分がいる。
２人だけの秘密ってことね。
ふーん。
まあ、おれにバレる前は知念の血を飲むのが普通だったんだもんね。
……でもさ。
おれのが美味しいって言ってたじゃん……。
「言うなよ、知念の血を飲んだこと。
伊野尾ちゃんに」
「はいはい。
涼介もしつこいなぁ」
「なッ……大体知念が言い出したんだろ！」
文句を言い合いながらトイレから出ていった２人。
俺は、その場から動けなかった。
ショックが、大きくて。
山田にとって、やっぱり俺なんて特別じゃなかった。
血をくれれば誰でもいいんだよね。
俺である必要なんて……。
何、考えてんだろ。
疲れてんのかな。
もう、考えるのやめよ！
頭をふって、トイレから出ようとする。
「よし！……あれ？」
個室から出て、外の通路に足を踏み出した時。
視界が揺れた。
ぐらっ、ガクン！
あ、地面ぶつかる。
そう思ったけど、支えられなくて。
意識を失った。
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りりた(プロフ) - ひぃψ(｀∇´)ψさん» ありがとうございます！完結状態でしたのでまだお読み頂ける方がいらっしゃってすごくうれしかったです！コメントも頂けて、また本能シリーズ、機会があれば書きたいなと原動力になりました(笑)本当にありがとうございました！ (2017年11月2日 18時) (
レス) id: 068b0a2ee5 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - 夏夢さん» ありがとうございます〜！自前猫耳だった音楽番組の日を混ぜてみましたが、汲み取って頂けて嬉しいです(笑)誘い受けは書くのが難しいなと勉強になりました…。また、本能シリーズ書けたらなと思いますwありがとうございました！ (2017年11月2日 18時) (レス) id: 068b0a2ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃψ(｀∇´)ψ(プロフ) - 本能シリーズ本当大好きです！更新通知見て嬉しくてコメしました。いやーいい！ありがとうございました(o^^o) (2017年11月1日 7時) (レス) id: 510a5838d9 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - お久しぶりですー！またこの二人に会えるとは！しかもあんなせくしーな吸血鬼とか！山田うらやま！想像だけで震える(危)いのちゃんが君のものだなんて！…あの自前猫耳の破壊力凄かったですよね(￣▽￣;)ビバハロゥイン♪ (2017年11月1日 6時) (レス) id: 71f7ba549b (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - 夏夢さん» 夏夢さんお久しぶりです〜！コメントありがとうございます！そーだそーだ、楽しんじゃえー(￣∇￣)えへへへ、コメントほんと嬉しいのでどんどん絡んでください(笑)ほんとにありがとうございましたー(*^ω^*) (2017年7月10日 23時) (レス) id: 068b0a2ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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