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「……ん…………」
「目が覚めたか、日下」
瞼が震え、ゆっくりとその瞳が露になる。
ベッドに横たわったままの日下に声をかければ、隣の椅子に腰かける俺に、ゆっくり視線を向けた。
「おさない、さん……どうして……ここは……」
「病院だ。
総務省を含め政府機関の要人が内密に利用している。
背中を刺されたお前を運んで、治療した。
あれから３日経つが、お前はずっと眠っていた。
まだしばらく安静にした方がいい」
説明をしていても、日下はどこか上の空のようだ。
状況がまだ把握できないのだろう。
「おい、話は出来るか」
「……う、して……」
「日下？」
「どうして、俺を助けたりなんかしたんですか」
首だけをこちらに傾けて、睨み付ける日下の瞳には、怒りの色が浮かんでいる。
どうして助けたか？
そんなの俺が聞きたいくらいだ。
だが、きっとお前が……新一を……。
「……お前が、新一を救おうとしたからだ」
「……は？」
「電話を寄越したのはお前だ。
新一を助けて欲しいと」
「ウソ……俺がそんなこと言うわけないじゃないですか……！
だって新一くんを殺そうとしたのは他でもない俺なんですよ？
その俺がどうして……」
「知らん。
……朦朧としている意識の中で、自分の本当の気持ちが行動させたんじゃないのか」
「…………」
「新一を……死なせたくない、とも言っていたぞ」
日下は、俺の言葉に驚きを隠せないようだった。
動揺し目線がうろうろと動いたが、やがてそれを隠すように、目の上に腕を乗せた。
その寸前に顔を歪め、泣きそうな表情を見せていたから、おそらくは。
「……ぐす……っ、う……」
「…………」
「……す、みません小山内さん、あの、少し、１人にしてもらえますか……」
涙声と共に言われて、分かったと一言返す。
何か言おうかとも思ったが、何も浮かばず、病室を後にする。
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りりた(プロフ) - 冬さん» ありがとうございます、なんとか時間を作って更新したいと思います、今しばらくお待ち下さい。 (2018年11月29日 18時) (
レス) id: 068b0a2ee5 (このIDを非表示/違反報告)
冬 - とても面白いです！！！続きが気になります！！更新頑張って下さい！！！ (2018年11月29日 1時) (レス) id: 6f8cf75a15 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - 白米プリンスさん» コメントありがとうございます、気付くの遅れてすみません…！ありがとうございます！そし誰見返す度に日下ロスに陥り、とうとう妄想を始めてしまいました(笑)ちょっとずつ頑張りますので、宜しくお願いしますm(_ _)m (2017年9月21日 9時) (レス) id: 068b0a2ee5 (このIDを非表示/違反報告)
白米プリンス(プロフ) - まさか「そし誰」の続きがりりた様の作品で読めるなんて…！ただいま絶賛感動中でございます。そしてバーテンダーの伊野尾様を思い出して悶える始末です(ただの変態)これからは更新の通知が来る度飛んで来ようと思います笑 (2017年9月12日 17時) (レス) id: bc3c2630ce (このIDを非表示/違反報告)
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