検索窓
今日:2 hit、昨日:22 hit、合計:129,607 hit

ページ10

《っ、大ちゃん左!!!》
「えっ、」


バンッ!!ドンッ!!


「ッ、!」
「やま、」


ザシュッ!!




……一瞬だった。
無線から焦る伊野ちゃんの声が聞こえて。
左を確認する前に、銃声がした。
そして、突き飛ばされた。
残っていた山田が、俺を突き飛ばしその銃弾を代わりに受けたように見えた。


左奥に倒れていた護衛の1人が辛うじて生きていたらしい。
俺を狙って銃を撃ったんだ。
映像を確認してた伊野ちゃんが咄嗟に気付いて叫んでくれた。
俺は気付いてなくて、間一髪のとこを山田が助けてくれて。
その山田は、即動いて護衛の頸にセイバーを突き刺した。


《大ちゃん、やまだ!!》
「山田お前ッ……!」
「大丈夫だよ、ちょこっと掠ったけど。
それより、ケガしてない?」
「お、俺は平気」
「ならいいよ。
つか名前、出しちゃダメじゃん」


ギークも、俺は無事だから、まだコードネームでね、なんて軽く笑いながら言ってるけど。
左腕に滲んでる赤いのを見たら、笑っていられるわけがない。
掠ったというには、少し出血が多いんじゃないの?
俺、なんてこと……。


「どうしたの!?」
「っ、バレット、みんなも、戻ってきたのか」
《おいギーク!!
コマンダー達はどうした!?》


先に行った3人が慌てて戻ってきて。
無線ではスコープの焦った声が聞こえる。
俺は、山田を呆然と見ることしか出来ない。
最悪だ。
俺の油断で、怪我をさせてしまうなんて。


「や、山田……」
「名前、だめだってば。
だーいじょーぶ。
俺は無事だからさ、早くホームに帰ろう?」
《本当に無事?》
「無事だよ、ギーク。
みんなも、俺は軽傷だし、ファルコンJr.にケガはないからさ」


山田は、他の3人にも、無線で薮ちゃん達や伊野ちゃん達に伝えてくれた。
無事を確認したメンバーは、今度こそ現場から離脱する。


動けないでいた俺に、山田が行くぞ、と声をかけてくれた。
罪悪感を心に残したまま、その声に従い、俺たちは現場を後にした。









.

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (250 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
619人がお気に入り
設定タグ:やまいの , ymin , Hey!Say!JUMP
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りりた(プロフ) - サファイアさん» 初めまして、コメントありがとうございます(*^^*)精いっぱいがんばります!これからもぜひぜひ覗いてやってください! (2017年8月7日 9時) (レス) id: 068b0a2ee5 (このIDを非表示/違反報告)
サファイア(プロフ) - すごく面白いです!!コマンダーが大好きなので嬉しいです!続き楽しみに待ってます!!更新頑張ってください! (2017年8月7日 1時) (レス) id: 4e761e8dd9 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - りった。さん» りった。様初めまして、コメントありがとうございます!本当に嬉しいです(*^^*)ずっと書きたくて半年ぐらい経ってしまったのですが、やっとお話が出来始めたのでUPしました(笑)亀更新かと思いますが頑張りますので、宜しくお願い致します! (2017年7月27日 8時) (レス) id: 068b0a2ee5 (このIDを非表示/違反報告)
りった。(プロフ) - りりた様、初めまして。りった。と申します。初コメ失礼致します。最近はせんせーしょんずの作品が減っていて残念でしたが、りりた様が更新して下さったおかげで、私の楽しみが1つ増えました!今後も応援させていただきます。初コメ失礼致しました。 (2017年7月25日 21時) (レス) id: 134476545d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りりた | 作者ホームページ:___  
作成日時:2017年3月31日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。