＊ ページ12
「伊野ちゃん、あの……」
「んー？」
「あ、のさ……ごめん……！
伊野ちゃんの声に俺、すぐ反応出来なくて……」
「おれは、２人が無事ならそれでいーの！
薮が言ったことは正しいことかもしれないけど、でも何より大事なのは、生きてること。
大ちゃんもやまだも、生きててよかった」
そう言って微笑んでくれる伊野尾ちゃん。
可愛いな、と見当違いのことを考えてしまう。
伊野尾ちゃんが、大ちゃんの頭をぽん、って撫でた。
「光がダイニングで夜食作ってるよ。
裕翔もたかきもいるから、一緒に食べてきたら？」
「……うん……」
「ほら、食ったら元気になるから、ね？」
行ってこいっ、と大ちゃんを送り出すと、大ちゃんは先程よりも明るい表情を浮かべて、ダイニングへと向かった。
伊野尾ちゃんはすごい。
人を元気にするのが上手い。
……でも、大ちゃんの頭撫でるとか……あんま、触ったりしないで欲しいな、なんて。
伊野尾ちゃんは、俺のものじゃねぇけどさ。
「……やまだ」
「ん？……でッ！」
呼ばれて伊野尾ちゃんの方に顔を向けたら、おでこに痛みが走った。
手で、痛むおでこを押さえて、状況確認。
えーっと、デコピン食らいました。
痛い、え、なに？
「ちょ、は？」
「……ケガ、見せて」
さっきとは違う。
伊野尾ちゃんの声色も表情も。
怒ってるというか、哀しんでるというか、そんな感じだ。
ケガを見せてという伊野尾ちゃんに従い、先程知念が包帯を巻いてくれた左腕を見せた。
「……縫ったの？」
「少し。でもそんなに酷くないよ。
知念が言うには10日もあればキレイさっぱり治るって」
「ふーん……」
知念が巻いた包帯の上から、伊野尾ちゃんの綺麗な指が俺の傷を撫でる。
や、さっきは大ちゃんに触んないでくれとか思ったけど、伊野尾ちゃんにこんな風に触られたら、俺も触んないでくれって思っちゃうわ。
別の意味で。
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りりた(プロフ) - サファイアさん» 初めまして、コメントありがとうございます(*^^*)精いっぱいがんばります！これからもぜひぜひ覗いてやってください！ (2017年8月7日 9時) (
レス) id: 068b0a2ee5 (このIDを非表示/違反報告)
サファイア(プロフ) - すごく面白いです！！コマンダーが大好きなので嬉しいです！続き楽しみに待ってます！！更新頑張ってください！ (2017年8月7日 1時) (レス) id: 4e761e8dd9 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - りった。さん» りった。様初めまして、コメントありがとうございます！本当に嬉しいです(*^^*)ずっと書きたくて半年ぐらい経ってしまったのですが、やっとお話が出来始めたのでUPしました(笑)亀更新かと思いますが頑張りますので、宜しくお願い致します！ (2017年7月27日 8時) (レス) id: 068b0a2ee5 (このIDを非表示/違反報告)
りった。(プロフ) - りりた様、初めまして。りった。と申します。初コメ失礼致します。最近はせんせーしょんずの作品が減っていて残念でしたが、りりた様が更新して下さったおかげで、私の楽しみが１つ増えました！今後も応援させていただきます。初コメ失礼致しました。 (2017年7月25日 21時) (レス) id: 134476545d (このIDを非表示/違反報告)
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