イロイロあつめました。(×in)

寂しがり屋な、(tgin) ページ48

☆叶夏様リクエスト
手越くん×伊野尾くん

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「今度は……どのくらい？」
「んー、４日かな？」
「……そっか」


荷造りしてる背中を眺めながら尋ねれば、明るい声でそう返ってきた。


お互いに忙しくて、たまの逢瀬も本当に短い。
今日だって、２人きりで逢うのは３週間ぶり。
手越の家におれが来たのは夜の21時頃で、それから、夢中でお互いを求め合って。
気づけば日付が変わっていた。


疲れて少し眠ってしまったみたいで、ふと目が覚めた時には、隣のベッドで寝ていたはずの手越の姿はなくて。
素肌のままなのが恥ずかしくて、でも服を着るのがめんどくさくてシーツだけ巻いたまま探せば、彼は別室のクローゼットの前に、スーツケースを開いて、しゃがみこんでいた。


「起こしちゃってごめんね」
「ううん、へーき」


仕事だもんね、分かってる。
レギュラー番組のロケで、海外でいつも体を張ってること。
時々とても心配だよ。
ケガをしそうになるような危ない目に遭ったって、手越はいつも言ってくれないから。
オンエアで知る度に、胸がしめつけられるみたいで、でも帰ってくると楽しかったとしか言わないから、おれは何も言えないんだ。
……迷惑かけたくないから、寂しいということも伝えられない。
自分だって忙しい時があるくせに、ワガママだよね。


「出発は何時？」
「７時の便だから……５時には出るかな」


あと、３時間くらい。
そしたらまた逢えなくなる。
今度はどのくらいすれ違ってしまうのかな。
ずーっと喋っていたい。
くっついてたい。
でも、寝ないと手越がしんどいから、それも言えない。
せめて、手を繋いで眠れたらいいな。


「よしっ、荷造りおわっ、……わお」
「ほぇ？」
「伊野尾のカッコ、マジ誘ってるみたいな？
また火ィついちゃうかも」
「……散々ヤッたじゃん、ばか」


スーツケースに服を詰め終えた手越が、やっとこちらに振り向いてくれた。
そしたら、そんな、恥ずかしいこと言うし……。
しょーがないじゃん、めんどくさかったんだもん。


「ハグしてい？ハグ！」
「ほぁ、ちょっ、」


手越が立ち上がって、おれを正面から抱きしめてきた。
思いきり、ぎゅーっと。
突然過ぎてびっくりする。
ちょっともがいてみるけど、手越の力が強くて、全然離してくれない。


「ん、ちょ、イタ、」
「……俺もちゃんと寂しいよ？」
「っ、へっ？」

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