＊ ページ26
「あのさ、伊野ちゃんって……」
「う、うん？」
「可愛くなったよね」
「……へ？」
言われたことが唐突すぎて、きょとんとしてしまった。
その後すぐ、言われたことを理解したら、顔が一気にぽんっ、と真っ赤になったのが分かった。
「あ、え、あ、ありが、と」
そうたまが思ってくれてたなんて、嬉しい。
ドキッとして、直視できずに視線をそらしながらお礼を言う。
そしたら、すごく慌てて、たまも若干顔を赤くしながら弁解された。
「あーっと、ちょ、ごめ、いきなり過ぎた！
あの、いやこの間ちょっと宮田と話しててさ、伊野ちゃんの話になったの。
ジュニアの頃も可愛い感じだったけど、更に可愛くなったよねって、宮田が！
宮田が言ってたんだよ」
途端に嬉しかった気持ちがしぼむ。
宮田……か。
そっか。
たまが、思ったわけじゃないんだ。
たまは、宮田と仲良いよね。
……ファンの子も、うちのやぶひかみたいに、みやたまって言ってるんでしょ。
付き合ってるかも、って疑わしいとこもあるもんね。
おれが入る隙間なんてないよね。
「ふふ、そっか。
宮田に、ありがとって、言っといて……」
うまく笑えた自信はないけど、それだけ言って。
もういいかな、って、部屋を出ようとする。
「っ、待って！」
たまに背を向け歩を進めたら、腕を、掴まれた。
言葉と共に、ぐいっと振り向かされて。
腰を支えられて引き寄せられた。
一気に距離が縮まって、目の前にたまの顔がある。
「ふぇ……あ、え？」
「今……すごい、哀しい顔、したよね？」
「う、そだ、そんなこと、な……」
「絶対、した。
え、もしかしてさ、今俺伊野ちゃんのこと傷つけるようなこと言っちゃった？」
核心をつかれて、言葉が詰まればそこからまた攻められて。
どうして分かったの？
そんなに顔に出ちゃってた？
やっぱし上手く笑えてなかったの？
ねぇ、何て言って誤魔化したら引き下がってくれる？
「……まさか宮田と何かあったとか？」
「ち、ちがうよ！
ただ、ほら、仲良いなぁって思っただけ！」
お願いだから、これ以上聞かないで。
せっかく今まで隠してきたのに。
「宮田と仲良いと、伊野ちゃんが哀しい顔するの？」
「…………」
「……もしかして伊野ちゃん……」
「ぁ……！」
どうしよう、バレちゃったのかな。
引かれる、たまに、ドン引かれる……。
「……宮田が好きなの？」
「はぇ！？」
そっち！？
びっくりして、思わず変な声が出た。
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叶夏(プロフ) - 初めましてではないんですが、こんにちは！ｗ私はこの小説の移行が楽しみです！ (2017年8月31日 16時) (
レス) id: 2cc78d7855 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - 龍香さん» 初めましてこんにちは、コメントありがとうございます。ご感想とてもうれしいです(*^^*)ありがとうございます、頑張ります！ (2017年8月29日 11時) (レス) id: 068b0a2ee5 (このIDを非表示/違反報告)
龍香(プロフ) - こんにちは！初めまして！この作品を何回も何回も見直して楽しんでいます。他のグループと、伊野ちゃんのコンビを見ることがあまりないのでとても楽しいし、尊敬します！これからも頑張ってください！ (2017年8月28日 19時) (レス) id: 0ce171944b (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - りんこ@801さん» こんばんは、りりたです！先日はリクエストありがとうございました(*^^*)あ、そうですおわ恋と同じりりたです(笑)そちらもお読み頂けて凄く嬉しいです！ありがとうございます、ちょっとだけささくれ立ってしまった心が落ち着いたら再開したいと思います…(･_･、) (2017年8月12日 0時) (レス) id: 068b0a2ee5 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ@801(プロフ) - 色んなCPをこんなに丁寧に書いてくださる方も見たことがないので、もっと沢山のCPに挑戦して欲しいな…なんて。個人的には、生田アナ、立本アナ、中村アナの三つ巴！くらいしか思いつかないし笑これからも頑張って下さい、応援してます。 (2017年8月11日 18時) (レス) id: afb91c03e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりた
| 作成日時：2017年3月30日 15時
