＊ ページ49
フォークを空になったお皿に置いて、恥じらい俯いてるいのちゃんだけど、俺もちょっと恥ずかしい、だって全部説明するってカッコ悪いんだもん。
「てか、ねぇ、けーと、きらいって、言って欲しいわけ……？」
「んえっ？
えーと、んと……」
あっ、そっか、そうなっちゃう？
それはちょっと、やだなぁ。
でも、じゃあ、素直に言ってくれる？
言葉につまって、ただいのちゃんを見つめると、いのちゃんは俯いてた顔を上げて、俺を見た。
「そんなの、言えない……。
だって、おれ、圭人のこと好きなんだもん……。
エイプリルフールって、他のみんなにとっては、ウソをついて楽しむ日だと思うけど、でもさ、今日は圭人の誕生日だよ？
テキトーとか呼ばれちゃってるけど……でもおれはこの日だけはウソとか、つきたくないよ……。
大切な人が生まれたことをお祝いする、記念日だから……」
言い終わって、また照れるいのちゃん。
ほんのり頬を赤らめる、その表情と、今、伝えてくれた言葉。
それは、何よりも嬉しい、バースデープレゼント。
向い合わせだとローテーブルが邪魔で。
いのちゃんの隣へと移動して。
テーブルに向かって座るいのちゃんの横に、いのちゃんに向かう形で膝立ちして、そのまま横から抱きしめる。
「……ありがとう、いのちゃん。
俺、いのちゃんに出会えてよかった」
「ん……えへへ」
また照れながら笑って、右手を俺の回してる腕に添えて。
肩の方に寄りかかってくるように、頬ですり寄ってくるいのちゃん。
こんなの可愛すぎて、いのちゃんの方に体重をかければ、抵抗しないいのちゃんがそのまま横に倒れてくれる。
もちろん、床に身体をぶつけないように俺が支えてあげたけど。
いのちゃんが自分で体勢を変えてくれて、俺を見上げる形になって。
「すごく……もう、ホントに……愛してる」
「……えへへ、おれも、けーとあいしてるっ」
俺の背中に腕を回すいのちゃん。
目を閉じてくれた、それは合図だよね。
引き寄せられるように、深くて熱いキスを贈る。
なかなか聞けない愛の言葉を紡いでくれたその唇に、俺のたくさんの想いをこめて。
END.
ーーーーーーーーー
作者です。
けといの！
圭人の誕生日ということで。
１日遅れですけど、
お誕生日おめでとうございますです！
エイプリルフール、皆さんはウソをつきましたか？
私はついてないや(笑)
色んなサイトがその仕様になるのが楽しい１日でした！
米好き！
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りりた(プロフ) - まみさん» こんにちは、りりたです。小説が完成しましたので移行先にてお読みいただけますと幸いです。宜しくお願い致します。 (2017年4月4日 17時) (
レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - ありがとうございます。嬉しいです。 (2017年4月4日 9時) (レス) id: 2d32cf5372 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - まみさん» かしこまりました。こちらのページが現在いっぱいになってしまいましたので、移行後に書かせて頂きたいと思います。少々お待ち下さい。 (2017年4月4日 0時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - できれば家に帰ってから嫉妬するという感じがいいです。でもどんなやまいのも好きなので何でも大丈夫です。 (2017年4月3日 23時) (レス) id: 2d32cf5372 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - まみさん» たくさんいらっしゃる素晴らしい占ツクの作者様の中から、お選び頂いて、こうしてリクエストして頂けることは光栄なことだと思います。リクエストの、事件をやまいので、というのは芸人さんを山ちゃんに置き換えてということですか？ (2017年4月3日 13時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりた
| 作成日時：2016年12月2日 4時
