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「や、本当にメールで済ましてやろうと思ったんだよ、26にもなってそんなさぁ、ちょっと会えればいいかなくらいの気持ちで、何も言わず突撃するみたいな、そんなのちょっと恥ずかしいかなって思ったよ?
思ったんだけど……でも、やっぱり、さぁ」


スマホをしまいながら、俺のことを見ずに視線をそらして、早口で言うのは照れてるからだよね。
つかもう、そんなこといいや。


「あの、たかき。
たんじょーび……おめで、わッ、ん……!!」


伊野尾くんの腕を掴んで、中に引っ張り込んで。
突然で逆らえず、勢いよく俺の胸に飛び込んできた伊野尾くんの腰を支えて。
本当は玄関のドアが完全に閉まってからじゃないとダメだと思うけど。
我慢できずにキスをした。


キィ……バタン。


ドアが完全に閉まる。
そのままそこに、伊野尾くんの背中を押しつけて。
よりキスを深いものにして。


「……ん、ふ……っ……んぅ……!!」


いきなりすぎて、伊野尾くんは応えることに必死。
だんだんと力が抜けていくけど、変わらず腰は支えてるからずり落ちはしない。
しばらく伊野尾くんの甘い唇を味わってからゆっくりと離れれば、欲を含んだ伊野尾くんの瞳が俺を見つめてきた。
でも、恥ずかしがり屋な彼だから、すぐにそらして、トンッ、と俺の胸を叩いて。


「ばか。
最後まで言わせろっての……」
「あ、ごめん……我慢出来なくて……。
伊野尾くんが、俺のためにここまで来てくれると思わなかったから」
「……おれだって思ってなかったよ……でも、しょーがないじゃん、逢いたくなっちゃったんだもん……」


そんな可愛いこと呟くのやめろってマジで。
俺がもたねぇから。


「たかき……」
「……ん?」


出来るだけ、声に優しさをこめて返事をして。
そしたら、視線はそらしたまま、ぼすん、と俺に抱きついてきた伊野尾くん。


「たんじょーび、おめでと」
「……ん、ありがと」


抱きしめ返してお礼を言ったら、伊野尾くんの力が少し強くなって。

*→←逢いたくて。(tkin)



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りりた(プロフ) - まみさん» こんにちは、りりたです。小説が完成しましたので移行先にてお読みいただけますと幸いです。宜しくお願い致します。 (2017年4月4日 17時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - ありがとうございます。嬉しいです。 (2017年4月4日 9時) (レス) id: 2d32cf5372 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - まみさん» かしこまりました。こちらのページが現在いっぱいになってしまいましたので、移行後に書かせて頂きたいと思います。少々お待ち下さい。 (2017年4月4日 0時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - できれば家に帰ってから嫉妬するという感じがいいです。でもどんなやまいのも好きなので何でも大丈夫です。 (2017年4月3日 23時) (レス) id: 2d32cf5372 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - まみさん» たくさんいらっしゃる素晴らしい占ツクの作者様の中から、お選び頂いて、こうしてリクエストして頂けることは光栄なことだと思います。リクエストの、事件をやまいので、というのは芸人さんを山ちゃんに置き換えてということですか? (2017年4月3日 13時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りりた | 作成日時:2016年12月2日 4時

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