＊ ページ33
「ちょ、痛ッ……離してよ……ッ！！」
ガチャガチャ、バタンッ！
抵抗したって、グループ１非力な俺は薮に敵わなくて。
ムリヤリ手を引かれたまま、近くにあった倉庫のような場所に連れ込まれた。
内側から鍵がかかる仕様で、薮が当然のようにかけてしまって。
そのまま振り向けばおれと向かい合わせになった。
ここから出るには、薮の背中側になったドアを開けなきゃいけないのにこれじゃムリだ。
離された手首を反対の手で擦る。
ちょっと薮が怖くて、視線は逸らしたまま。
「……伊野尾、どういうつもり？」
「は？何が……」
「さっきの。
なんで知念にキスされてんの」
「あっ、あんなの予測できるわけないじゃん！！」
思わず薮の方を見れば、すぐ近くに迫ってて。
びっくりして後退ろうとしたら、また手首を掴まれて。
今度は場所を入れ替えさせられた。
背中をぶつけた。
俺の背中にドアが当たってる。
でも顔の横に薮の手が置かれてしまって、身動きが取れない。
「ちょ、痛いってばッ……！！」
「避けようと思えば出来ただろ」
「だから分かんなかったんだって……！！」
「…………じゃあもう済んだことは仕方ないから、今度から知念と接触禁止ね」
「はぁ！？何でそーなんの！！」
「予測できないなら先に回避行動とるしかないじゃん」
ムカつく……！！
自分は、光とイチャついてたクセに！
「じゃあ、薮も光と接触禁止！」
「なんでだよ」
「だってずっとくっついてんだもん！」
「それとこれとは別だろ」
なんで！？
薮ホントにひどい！！
理不尽にもほどがあるよ！！
「薮がやめないならおれもやめないから！」
「おま……知念がホントにお前のこと狙ってたらじゃあどうすんだよ！」
「どうもしないよ！！
何するって言うの！？
だっておれが好きなのはやぶなんだよ！？
……あっ！まっ、今の無し！！！」
思わず出ちゃった言葉に、慌てて訂正入れるけどもう遅かった……。
薮がちょっとニヤけた。
そのふにゃっと笑顔やめてよ……弱いのに。
「……分かった。
じゃあ普通にしてていいよ。
でも、消毒はする」
「え……あっ、ん……！」
左頬にキスが落とされた。
さっき知念にされたとこ。
そして、唇にも。
薄く開いたら、そこに薮の舌が入り込んできて。
あ、どうしよ。
ボーッとしてきたぁ……。
「んっ、んう……ふ、う……！」
「……は……伊野尾……」
耳元で名前呼ばないで。
止まらなくなっちゃう……。
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りりた(プロフ) - まみさん» こんにちは、りりたです。小説が完成しましたので移行先にてお読みいただけますと幸いです。宜しくお願い致します。 (2017年4月4日 17時) (
レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - ありがとうございます。嬉しいです。 (2017年4月4日 9時) (レス) id: 2d32cf5372 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - まみさん» かしこまりました。こちらのページが現在いっぱいになってしまいましたので、移行後に書かせて頂きたいと思います。少々お待ち下さい。 (2017年4月4日 0時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - できれば家に帰ってから嫉妬するという感じがいいです。でもどんなやまいのも好きなので何でも大丈夫です。 (2017年4月3日 23時) (レス) id: 2d32cf5372 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - まみさん» たくさんいらっしゃる素晴らしい占ツクの作者様の中から、お選び頂いて、こうしてリクエストして頂けることは光栄なことだと思います。リクエストの、事件をやまいので、というのは芸人さんを山ちゃんに置き換えてということですか？ (2017年4月3日 13時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりた
| 作成日時：2016年12月2日 4時
