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俺は、結構前から伊野尾ちゃんのことが好きだった。
だった、というか今もだけど。
「…伊野尾ちゃん…」
小さく名前を呼ぶ。
起こすつもりはなくて、ただ呼びたかった。
伊野尾ちゃんは起きる気配がない。
そっと、頬に触れてみても、それは変わらなかった。
涙袋の下にうっすらと浮かぶくまが、最近の伊野尾ちゃんの急激な多忙さを物語る。
前々から忙しくさせて貰っていたから、多少スケジュールが詰まったところで慣れてしまった俺とは違って、伊野尾ちゃんは全然慣れてないと思う。
テレビを見ていると、上擦ってしまう声とか、若干震え気味の手元とかが分かるから。
どう管理していいのか、分からなくなっているんじゃないかな。
「……ん……、」
伊野尾ちゃんの口から小さな声が漏れた。
未だに頬に触れたままだけど、少し身じろいだくらいでまだ起きない。
集合時間まではまだあるし、このまま寝かせてあげたい。
「……ごめんね、伊野尾ちゃん」
呟くように謝罪を述べてから、その頬に口付けを落とした。
頭をそっと、ぽんぽんと撫でてから、俺は伊野尾ちゃんからちょっと離れたいつもの定位置に座った。
自分のスマホを取り出して、LINEを立ち上げて。
伊野尾ちゃん以外のメンバーにメッセージを送ってから、俺はドラマの台本を読むことに集中することにした。
『控室で伊野尾ちゃん寝てるので、入る時は無音でね(特に大ちゃん)』
『おい山田！！』
返信が煩くなりそうだからスマホはしまう。
これでよし。
ゆっくり休んでね、伊野尾ちゃん。
おやすみ。
END.
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りりた(プロフ) - まみさん» こんにちは、りりたです。小説が完成しましたので移行先にてお読みいただけますと幸いです。宜しくお願い致します。 (2017年4月4日 17時) (
レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - ありがとうございます。嬉しいです。 (2017年4月4日 9時) (レス) id: 2d32cf5372 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - まみさん» かしこまりました。こちらのページが現在いっぱいになってしまいましたので、移行後に書かせて頂きたいと思います。少々お待ち下さい。 (2017年4月4日 0時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - できれば家に帰ってから嫉妬するという感じがいいです。でもどんなやまいのも好きなので何でも大丈夫です。 (2017年4月3日 23時) (レス) id: 2d32cf5372 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - まみさん» たくさんいらっしゃる素晴らしい占ツクの作者様の中から、お選び頂いて、こうしてリクエストして頂けることは光栄なことだと思います。リクエストの、事件をやまいので、というのは芸人さんを山ちゃんに置き換えてということですか？ (2017年4月3日 13時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりた
| 作成日時：2016年12月2日 4時
