＊ ページ38
「ちょっと待て一旦、一旦整理しよう」
薮が言って、みんな同意して。
おれも落ち着こう。
そして整理してみれば簡単なことで。
つまり、やまだの熱愛発覚記事は、ちょっと女物っぽい服をチョイスしちゃったおれを記者が一般人女性と勘違いしちゃったせい。
そういえばこの間やまだの家に行った時、タクシー降りてから入る前に調子のってちょっとだけ手をつないだんだ。
その一瞬を撮られた、ってわけ……。
「浮気でもなんでもないじゃん！」
「熱愛は確かだけどな」
「だから、今回は記者会見すんの。
伊野尾ちゃんも出るんだよ？
この時と同じカッコしてもらって、会見ではまあ罰ゲームだったとかノリで手をつないだ一瞬を切り取られたとか何とか言って終わらせるって」
大ちゃんと薮の言葉に続いた山田からの衝撃的な発言。
は？え？おれも？
「ちょっと待って、記者会見おれも出るの……？」
「そうだよ、まだ聞いてないの？」
「聞いてないよ！！」
なんかもう頭パンクしそう。
つか、勘違いとか恥ずかしすぎる……。
だって写真、おれだと思わないじゃん！
こんなのさぁ、だってさぁ、女の人だと思っちゃうでしょ！！
やまだがさっきからニヤニヤしてるし、他のメンバーはなぁんだ、って感じでもう他人事だし。
コンコン。
突然ノックされた。
入ってきたのはマネージャーだ。
「みんなお疲れ様ー」
「あ、マネージャー」
「ちょっと連絡事項ね。
雑誌の記事で……あ、まさに今持ってるそれだ。
山田の熱愛記事、これ記者会見することになったんだけど、山田から相手はたまたま泊まった時の伊野尾だって聞いたから。
伊野尾も出席ね。
段取りまた話し合うからそのつもりでいて。
世の中BLチックなのにときめく風潮あるから、これ仕事につなげるようにするからね！
それじゃ、撮影開始したらまた呼ぶね」
バタン。
ドアがしまった。
マネージャー、言うの遅すぎ……。
「これで信じていただけました？」
山田にみんな頷いてる。
おれ１人、なんの反応も出来ないでいるけど。
あーもー、恥ずかしい……。
「伊野尾ちゃん」
「はい……」
「俺、浮気なんかしないから」
「……うん」
「まあ、勘違いしちゃうよね。
こんな記事とか写真とか。
記事内容ほとんど捏造だし。
写真も仲良さそうな恋人に見えるしね」
「…………ごめ」
「ああ、朝まで出てくることはなかった、ってのは合ってるかな。
この日も愛し合ったもんね俺たち」
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りりた(プロフ) - まみさん» こんにちは、りりたです。小説が完成しましたので移行先にてお読みいただけますと幸いです。宜しくお願い致します。 (2017年4月4日 17時) (
レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - ありがとうございます。嬉しいです。 (2017年4月4日 9時) (レス) id: 2d32cf5372 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - まみさん» かしこまりました。こちらのページが現在いっぱいになってしまいましたので、移行後に書かせて頂きたいと思います。少々お待ち下さい。 (2017年4月4日 0時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - できれば家に帰ってから嫉妬するという感じがいいです。でもどんなやまいのも好きなので何でも大丈夫です。 (2017年4月3日 23時) (レス) id: 2d32cf5372 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - まみさん» たくさんいらっしゃる素晴らしい占ツクの作者様の中から、お選び頂いて、こうしてリクエストして頂けることは光栄なことだと思います。リクエストの、事件をやまいので、というのは芸人さんを山ちゃんに置き換えてということですか？ (2017年4月3日 13時) (レス) id: 617a50f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりた
| 作成日時：2016年12月2日 4時
