短編あつめました。(jump×in)

決まりました。(cnin) ページ25

これ……。
このロケはぁぁぁぁぁぁ……！！


「あの知念が……」
「上島さんと……」
「あーあー……」


ライブ後。
帰りの車で、かけたテレビでやってたのは、あの5人組の先輩たちの特番。
ロケで知念が呼ばれて、出演したんだよねー、って皆で話してたら。


知念がちゅーした。


や、分かってたよ、うん。
このロケがあったことは知ってたし。
大人だし嫉妬とかはしないの。
仕事だって分かってるし。


それに、思い出しちゃって。


「僕もまさかそうなると思わなくてびっくりしたよ」
「でもちぃちゃん、よかったの？
いのちゃんがいるのに……あれ、いのちゃん？」
「え、伊野ちゃんどうしたの？？」


知念が何でもないように返してて。
圭人が俺に話をフッて、黙ってたら大ちゃんがどうした、なんて聞いてきて。
皆の注目は俺に集まっちゃった。
でも今ムリ、答えらんない。
口を手で覆ったまんま、俯くしかなかった。


「え、どういう状況？」
「知念何かやったの？」
「えー、聞いちゃうー？」


ニヤニヤしてる。
絶対ニヤニヤしてる……！！
知念と恋人同士なの、俺。
メンバー皆知ってるの。
だから、メンバーは今の見て俺がなんか言うと思ってたみたいなんだけど。
俺はもう、恥ずかしくなっちゃって。
絶対赤いよ今顔。


「聞かないでおこう」
「そうだね」


山田、薮、いい判断です。
もうダメなの俺。
思い出しちゃって。
知念がロケから帰って来た日のことを。

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