97 やっぱ、辞ーめた(笑) ページ47
A「ま、別にいいけどさ。」
ＹＧ「そーゆーと思った(笑)。」
だから、
その笑顔はズルいって。
一瞬私に見せた、
ユギョムくんの笑顔に胸の奥がキュンとなる。
A「あのさ(笑)。
その営業スマイル辞めてくれる？」
ＹＧ「なんで？」
A「脳が勘違いしちゃうから。」
ＹＧ「どんな風に(笑)？」
A「バカ、そんな事言わせないで。」
ＹＧ「ねぇどうしたの？顔真っ赤だよ？」
リビングに入る手前で立ち止まり、
不思議そうに私の顔を覗き込む。
A「ちょ、ちょっとこっち見ないで。
てか私、ユギョムくんがホントはグイグイ来る子じゃ無いって知ってんだからー。」
ＹＧ「だから、なに(笑)？」
A「無、無理して私に絡んで来ないでって言ってんの！」
ＹＧ「ふーん、それでー(笑)？」
無理してるのが私にバレて、
オドオドと挙動不審になるのを予測してたのに、
目の前のユギョムくんは、怯むことなくどんどん畳み掛けてくる。
ＹＧ「さっきまでちゃんと謝ろうって思ってたけどさ。
やっぱ、辞ーめた(笑)。」
A「な、なんで？」
ＹＧ「なんか、このままの方がいい感じになれそうだから(笑)。」
A「うわっ笑ってる、超キモい。」
ＹＧ「なんとでも言いなよ、僕は全然へーきだから。
ほら、早く行くよ(笑)。」
なんとも言えないこの絶妙なタイミングで、
スッと差し出されたユギョムくんの右手。
A「な、なにコレ？」
ＹＧ「手をつなごうって、今、Aを誘ってる。」
A「ヤだよ、絶対。」
ＹＧ「もっと素直になろうよ？」
A「これが通常運転の私だもん。
てか、グイグイ来られるのホントにヤなの分かんない？」
ＹＧ「でもドキドキするの嫌いじゃないでしょ？
少なくとも僕はこの２日間、Aとのドキドキをいっぱい楽しんでるよ？
ね(笑)、それ位いいじゃん？
今はお互い相手が居ないんだし。」
A「で、でも。」
ＹＧ「ってことでー。
今日言ったお試しってやつは破棄じゃなく継続ね(笑)。
さ、行くよー(笑)。」
うんと返事もしてないのに、
勝手に私の手を取り、恋人繋ぎをしてにぎにぎし始めた。
ＹＧ「うっひゃー。
やっぱこうやって、Aの手をにぎにぎしてるのが僕の１番の幸せなんだよー(笑)。」
なんというポジティブ人間。
ホントに本気なの？
それとも私の反応が面白くてただふざけてるだけ？
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2019年11月25日 20時
