83 早く付き合っちゃいなよ ページ33
ハァ、
まだやってる。
相変わらず、人目もはばからず厨房デートを続ける4人を横目に、
洗い場へと直行する私。
優等生ジフンくんが１人、
山積みにされたお皿と戦っている。
A「手伝うよ。」
ＪＦ「あ、お疲れ。
向こう(半個室)で店のホームページ作ってんだって？
あんま無理しちゃダメだよ。」
A「ありがと。
でも早く作んないとね。」
汚れたお皿を全部ジフンくんにお願いして、
洗い終わったお皿を隣で綺麗に拭きあげる。
ＪＦ「ところでAさんはさ、あの人達のこと、どこまで知ってる(笑)？」
ニヤニヤしながら、
厨房奥でデートを続ける４人を顎で指差しした。
A「え、えっとそれは…。」
ＪＦ「そんな事言えるわけないか(笑)。
実は僕、ちょっと前にジニョン先輩からゆうさんと付き合ってるってカミングアウトされてさ。
そして、さっきジェボム先輩にも(笑)。」
A「ま、アレじゃすぐバレるもんね(笑)。
でも、なんで？
バイトくん達には、バレないようにしなきゃって話してたような？｣
ＪＦ「きっとそれはあっちの店の話。
ここのバイトは僕以外、代表のもとで働いてたスタッフだから。
だから当然、ＧＯＴ７のプライベート事情はよーく知ってる。」
A「なにそれ(笑)？」
ＪＦ「ＧＯＴ７を全力で守れ、(ゆうさんから)最高の気遣いと底無しの努力を学べって言われてるみたい。
認められれば、昇格して会社に戻れるらしいよ。」
A「へぇ、なんだかすごいシステム。」
ＪＦ「ね(笑)。
実は僕、今週いっぱいでここを辞めるんだ。」
A「もしかして、私が来たから？」
ＪＦ「ううん、そうじゃないよ。
僕、今度デビューするグループの候補生に選ばれたんだ。
朝早くから夜遅くまでレッスンが続くから、これ以上バイトを続けられなくてね。」
A「そっか、残念。
でも良かったね、ジフンくんおめでとう。」
ＪＦ「ありがとう。
だからカミングアウトされたんだよ。
お前はもうこっち側の人間だから、隠さなくてもいいよなって。」
A「憧れの先輩にそんな事言われたら超嬉しいよね。」
ＪＦ「ね(笑)。
あっそうそう、一番大事なこと言うの忘れてた。」
A「な、なに？」
ＪＦ「ユギョム先輩はすっごくいい人だよ。
大丈夫だから、迷ってないで早く付き合っちゃいなよ。」
なんで、ジフンくんまで…。
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2019年11月25日 20時
