80 ね、いいよね？ ページ30
ん、どーゆーこと？
疑問と同時に口に入ってきたお好み焼き。
そして、間髪入れず
えっ？
びっくりして目を開け、
そしてすぐに理解した。
何故君は、
いきなりこのシチュエーションで私にキスをするのだ？
慌てて離れようとしたが、
一足先に、ユギョムくんの白い手に両頬を固定され、どうする事も出来ない。
ユギョムくんのキスは、
思った以上に柔らかでモチモチでふわふわで、
ユギョムくんなんて絶対有り得ない！
なんて思っていたのに、
何とも言えない心地よさに、自然と力が抜けユギョムくんに委ねた私。
暫くキスは続き、
そしてやっと離れたユギョムくんに速攻で問いただす。
A「どうして？」
ＹＧ「ごめん。」
謝るクセに、
悪びれる様子もなく平然とお好み焼きを食べ始めたユギョムくん。
A「なんでこーなっちゃうの？」
ＹＧ「だって好きだから。」
A「そんなの理由になんないよ。
てか私、ユギョムくんのこと…。」
ＹＧ「嫌いなんでしょ、ハイハイ分かった分かった。」
A「バカにしてるよね？」
ＹＧ「してないよ。
ただ、もっと素直になれば？とは思うけどね。」
A「は？」
ＹＧ「ほら、そーゆーとこ。
素直に受け止めてくれたらいいんだよ、僕を。
それくらい分かるでしょ？」
A「で、でも。」
ＹＧ「いいじゃん、こんなつきあい方も。
これからずっと一緒に暮らしていくんだよ？
ただの友達で終わるなんて絶対ヤだ。」
A「だけど、今をときめくアイドルが彼氏だなんて、絶対有り得ないよ。」
ＹＧ「だーかーら、アイドルは仕事なんだってば！
ホントの僕は、包丁ひとつ握れない不器用なダメ人間なんだから。
ねぇこれ見てよ(笑)。」
目の前の、
出来損ない千切りキャベツを箸で摘まむユギョムくん。
ＹＧ「こんなの絶対お客さんに出せないでしょ(笑)？
有り得ない位に太いし、繋がってるし(笑)。」
A「あははは。」
ＹＧ「やっと笑ってくれた(笑)。」
A「あ、しまった、あははは。」
ＹＧ「そーそーそれでいい。
新しい環境に早く慣れたい気持ちはよーく分かるよ。
だけどさ、どっかで息抜きも必要なんだよ。
てことで、初チューも済ませちゃったしAさんはたった今から僕の彼女ってことで(笑)。
ね、いいよね？」
なんで、こーなる？？
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2019年11月25日 20時
