74 あいつが気になんのか? ページ24
常連客で賑わうカウンター席。
そこから一番離れた場所で、
ゆうさんから渡された、大量の資料を一人黙々と何度も読み返す私。
A「フゥ…、さて、どうしよっかな?」
目を閉じ、
一度頭の中を整理してみることにする。
JB「どうだ調子は?」
A「ひゃ、ひゃあぁぁ!」
突然耳元で囁かれ、
びっくりして椅子から転がり落ちた。
JB「おい、大丈夫か(笑)?」
A「だ、大丈夫なワケないでしょ!」
JB「こわっ!
ってかお前、ヨナと同じ反応すんだな(笑)。
わりぃ驚かせて。」
申し訳なさそうな顔で、
私の手をひっぱるジェボムさん。
A「あ、ありがと。」
JB「あー、疲れた。
今日はいつもの100倍疲れたわー。」
そう言いながら、
私の横に座るジェボムさんを見て驚いた。
うそ…。
この人、
何故だかカフェ店員の格好してる。
A「まさか、向こうのお店でバイトしてた?」
JB「あぁ、もちろんずっとヨナの傍でな(笑)。」
A「えー!それ、まずいんじゃないの?」
JB「ユギョムと一緒だったから大丈夫だろ、多分。」
A「えっユギョムくんと?
今日はもうバイト上がったんじゃ?」
JB「そうなのか?
ずっと俺達の傍で、卵割りとキャベツの千切りの練習してたぞ?
あいつがあんなに一生懸命になるなんてなー。」
A「ふーん、そうなんだー。」
JB「なんだお前、あいつが気になんのか(笑)?」
A「そ、そんなんじゃないよ…多分。」
JB「多分、か(笑)。」
A「そ、そんなんじゃないってば!
私ね、今、一番大事なとこ考えてんの、邪魔するだけなら集中出来ないしあっち行って!」
JB「まーまーそんな怒んなって(笑)。
そんなに怒るとヨナみたいに…。」
ヨナ「は?
私みたいに、何だって?」
JB「な(笑)。
こいつはすぐこれだから…。」
ヨナ「は?」
JB「だーかーら、ヨナみたいに気の強い女はモテねぇから、もっと穏やかになった方がいいぞって言いたかったの。」
ヨナ「は?」
JB「怒んなって(笑)。
ま、俺は、こんなヨナが好きで堪んないんだけどな。」
ヨナ「バ、バカ…。」
ジェボムさんの前に水を置くと、
顔を真っ赤にして、すぐにお姉ちゃんは逃げて行った。
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作者名:じぇびにゃん(*´ω`*) | 作成日時:2019年11月25日 20時