63 おつかい ページ13
ゆう「じゃ、これを今からヨナに届けて!」
渡されたのは、
お姉ちゃんの分だという、やけに大きいランチボックス。
ゆう「2号店は、殆どヨナに任せっきりなの。
なのに予想以上に繁盛しちゃって、だけどこっちもこの通り超忙しいでしょ?
こうやってお弁当を作って渡してあげないと、あの人、作るの面倒だって言って何も食べないで済ませちゃうから(笑)。」
A「ははは。」
ゆう「だから、あなたがここに来てくれてホントに助かったのよ。
Aさん、早く一人前になってお姉ちゃんを助けてあげて。」
A「はい!」
ゆう「で、あともうひとつ。
そのお弁当をヨナに渡したら、様子を見計らってきりのいい所であの子をここに連れてきて。」
A「あの子?」
ゆう「今日からここでバイトする!って息巻いてた問題のあの子よ(笑)。」
A「あぁ(笑)。」
ゆう「みんなに迷惑かけてなきゃいいんだけど…って、実はちょっと心配(笑)。」
A「ですよねー(笑)。」
ゆう「暫く連続して入るって話だし、だから初日はもうこれくらいで辞めさせないと。
でしょ(笑)?」
A「ははは。」
ゆう「ここだけの話、あの子ね、ホントは今夜、マクさんと一緒にアメリカに行く予定だったんだよ。」
A「え?」
ゆう「なのに突然行かないって言い出しちゃって。」
A「何かあったんですか?」
ゆう「さぁ(笑)?
理由は言わないけど、それどころじゃなくなっちゃったって。」
A「ふーん。」
ゆう「どうしてもここに残らなきゃいけなくなったみたい。」
A「そっか、ユギョムくんも色々大変なんですね?」
ゆう「そ、色々と、ね(笑)。」
A「しかしそれにしても、お姉ちゃんって一人でこんなに食べるんですか?
なんか意外。」
ゆう「まさか(笑)。
ま、向こうに行ったらその理由がすぐに分かるわよ。
さ、いい加減、行ってくれる(笑)?」
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作者名:じぇびにゃん(*´ω`*) | 作成日時:2019年11月25日 20時