62 ランチタイム ページ12
昨日のお試しバイトなんてまるで比じゃない位、
Sunny cafeのランチタイムは、半端なく忙しかった。
さすが、
人気店だってテレビで紹介されるだけの事はある。
一人を残して他のバイトくん達をホールに出し、
予習無しで、
いきなりゆうさんの補佐として、厨房内を駆け回る私。
ゆう「もうすぐボロネーゼあがるよー、お皿の準備してー！」
A・ジフン「ハイ！」
ゆう「タマゴサンドは１つだけ辛子抜きだからねー、気を付けてー！」
A・ジフン「ハイ！」
ゆう「一気に日替わり6つ出るよー、早く盛付けお願いー！」
A・ジフン「ハイ！」
ゆう「フライパンと日替わりのお皿の在庫、もう残り少ないよー、すぐに洗ってー！」
A・ジフン「ハイ！」
何度もオーダ票とにらめっこしながら、
ここで一番の古株だと紹介されたイケメンくんと私に、
張りのある通る声で、次々と的確な指示を出すゆうさん。
す、凄い！
この時間帯の大量のオーダーは、
スタッフを上手く使いながら、
目の前にいる
ゆう「ほらほら、手、止まってるよ(笑)。」
A「は、はい！」
展開があまりにも早すぎで、
暫くゆうさんとのリズムが合わなくて戸惑ったけれど、
イケメンくんの的確な指導のおかげで、
時間が経つうち、徐々に求められている動作がこなせるようになった私。
そっか、
これがこの店のリズム。
一通りの動作を覚えるにはまだまだ時間がかかりそうだけれど、
不思議と不安はない。
それどころか、
次はなにかと変にワクワクしている私。
ゆう「うんうんいい感じ(笑)。
間違いなく、覚える早さは歴代のバイトの中でAさんが一番ね。」
A「そ、そうですか？」
ゆう「うん。
だってうちの絶対的エース(ジフン)が付きっきりで教えてるんだもの。」
私達の会話を聴いて、
ニヤッと笑うイケメンくん。
ゆう「あっ、マクさん！
ヤだー、なにその寝癖(笑)。
あと少しでご飯の用意が出来るから、暫くコーヒー飲んでゆっくりしてて。」
ＭＫ「りょ。」
ふぁぁぁと大あくびをしながら、
フラフラとカウンター席へと向かうマクさん。
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2019年11月25日 20時
