61 それは、ないない! ページ11
二人で裏口から出ようとすると、
慌ててユギョムくんが追いかけてきた。
YG「ちょ、ちょっと待ってよー!」
ゆう「ん?どうしたのよ、そんなに慌てて。」
YG「もう行っちゃうの?」
ゆう「当ったり前でしょ!
Sunny cafeは、今から超忙しいランチタイムなのよ。」
YG「ま、そうだけど、でも…。」
ゆう「ん、何が言いたい?」
YG「いや、あの、Aさんはここで僕と一緒に…。」
ゆう「は、なんの為に?」
YG「いや、その、えっと…。」
なんとも歯切れの悪い返事。
ったく、ホント、
はっきりしない、変な人。
ゆう「これは遊びじゃないの、ちゃんとジニョンさんから説明受けたでしょ?」
YG「ま、そりゃ…。」
ゆう「だったら、一緒に居たいのは分かるけど、もう少し大人になりなさい。」
YG「で、でも…。」
ん?
なんの話?
ゆう「じゃ、Sunny cafeが昼休憩に入ったら呼びに来るから、それまで精一杯頑張りなさい。
そうだなぁ、今日のユギョムくんのお昼ご飯はAさんにお願いしよっかなー(笑)?」
YG「え、そ、そうなの(笑)?」
A「え、わ、私?」
ゆう「そうだよ(笑)、だから、ね、ほら。」
ゆうさんは、
大きなユギョムくんをギューと厨房に押し戻すと、
私の手を引っ張って急いで外に出た。
ゆう「ふぅー。
あれ?もしかして、気付いた?」
A「なにが?」
ゆう「気付いてないんだ(笑)。
だったらまだ、いいや。」
A「そ、そんな事言わずに教えてくださいってばー(笑)。」
ゆう「でもね。」
A「私、なに話されても驚きませんよ?」
ゆう「ホント?」
A「ホントに(笑)!」
ゆう「じゃ分かった。
どーせすぐバレるんだし、ま、いっか。
あのね、あの子、本気でAさんを狙ってるよ。」
A「ははは、それはないない(笑)。
だって昨日ちゃんとしっかり断ったし、納得してくれたし。」
ゆう「でも、まだ全然諦めてないみたい(笑)。」
A「嘘、そんなハズは…。」
ゆう「そんなハズ、あるの。
だって、今日からここでバイトするって、昨日までそんなこと、一言も言ってなかったんだよ?」
まさか(笑)…
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作者名:じぇびにゃん(*´ω`*) | 作成日時:2019年11月25日 20時