あつあつのフォンダン・ショコラをあなたと 1

31　肝心な話？ ページ31

ＹＧ「チョコはここに置いてっと(笑)。」





照れ臭そうに笑いながら、

バスケットを壁際の机に置いたユギョムくん。




えっ、

なになに？




ＹＧ「ハイ、これ(笑)。」




渡されたのは、

Ｔ字のモップ。




A「なにこれ？」


ＹＧ「早く終わるように手伝って(笑)。

実は僕、じゃんけんで負けちゃってさ。」




なるほど、


さっきのじゃんけんは、

モップがけを誰がするのか決めてたんだ。




A「いいよ(笑)。」


ＹＧ「ねぇ、ホントにここで働くの？

大丈夫、ちゃんとやれる？」


A「ま、なんとかなるでしょ(笑)。

２つの店を行き来しながら、合間にホームページを作るくらい。」


ＹＧ「えっ？それだけでいいって言われてるの？」


A「そだけど？

てか、他に何かあるの？」


ＹＧ「じゃあさ、なんで僕達の宿舎にゆうさんとヨナさんが住んでるか、知ってる？」


A「な、なんでだろ？

見たところＧＯＴ７は、あの２つの店を自由に行き来してるみたいだし。

ジェボムさんとうちのお姉ちゃんは幼馴染みだし、店裏のマンションがたまたまＧＯＴ７の宿舎で部屋が空いてるから、お友達価格で間借りしてる、とか？」


ＹＧ「んなわけないじゃん(笑)。」


A「だよね、そんな美味しい話なんてあるわけない。

で、どうゆーこと？」


ＹＧ「そっか、肝心な話はまだなんだ(笑)。」


A「なんのこと？」


ＹＧ「いや、なんでもない。」





そのまま話は途切れ、


気まずい雰囲気のまま、

お互い無言でモップがけを終わらせた。




ＹＧ「Aさん、ありがと。

おかげで早く終わったよ。」


A「いいよ、気にしないで。」


ＹＧ「えっとえっと。」


A「なに？

何か言いたいならはっきり言って。」


ＹＧ「うん分かった、これだけはやっぱ言っとこう。

僕が思うに、きっとこの後、ゆうさんからとっても大事な話があると思う。

でも僕は、せっかく今日こうやって出会ったんだし、毎日一緒に楽しく暮らせたらなーって本気で思ってる。

Aさんがどう判断するかは分かんないけど、少なくとも僕はこんな風に思ってるってことを忘れないで欲しいなー、なーんて(笑)。

じゃ、サッとシャワー浴びてくる。

この部屋を出る前に、必ずエアコンと電気を消してってねー(笑)。

じゃまた後でー！」

32　お姉ちゃんの…→←30　ようこそ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す