あつあつのフォンダン・ショコラをあなたと 1

30　ようこそ ページ30

着地と同時に、

こちらに歩き出したマークさん。



慌てて他のＧＯＴ７も、

マークさんの元へと走り出し、


そして、

いきなり始まる予想外のじゃんけん。





えっ、

じゃんけん？





声は全く聴こえないが、

ウォーと雄叫びを上げてるようなジェスチャーや、悔しそうに床を叩く仕草から、

中はかなり盛り上がってる様子。



そして。




ガチャ




ジェボムさんをおんぶしたユギョムくんの周りを皆が取り囲み、

ＧＯＴ７が部屋から出てきた。



ＹＧ「Aさん！

ようこそ、僕達の宿舎へ(笑)。」




僕達の、

宿舎？




そう言うと、

バスケットの中から一粒チョコを摘まんで包み紙を剥がした。




ＹＧ「あーんして(笑)。」


A「え？」


ＪＢ「だから、あーんだっつーの。

A、早く開けろよ。」


A「う、うん。」




口を開けると、

すぐにチョコが入ってきた。




ＹＧ「どう(笑)？」


A「お、美味しいじゃん(笑)。」


ＹＧ「でしょでしょ(笑)、これ、超美味しいんだ。

ってなわけで、僕にも頂戴。」


ＪＢ「は？なに言ってんだ、俺が先だろ？」


ＭＫ「いや、僕が先だね。」


ＪＳ「いや、俺だろ？」




なぜ、

こんなことでこの人達は揉める(笑)？




ＪＮ「Aさんが困ってるじゃん(笑)。」


A「あは、あはは。」


ＢＭ「Aさん、初めまして。

僕、こんな時の対処法知ってるよ、教えてあげよっか？」


ＹＪ「は？ベム、抜け駆けしやがって。

初めまして、Aさん。」


ＪＢ「なんだよ、ヨンジェまで。

A、こーゆー時はな、掛け声の順番で全てが丸く収まんの。」


A「へ？掛け声？」


ＪＢ「そ、掛け声。

曲の途中に、アガセが俺達の掛け声してくれるだろ？」


A「あぁ分かった、じゃ仕方ない、順番に。」




ジェボムさんから順番に。



チョコを入れると、

途端にこの場からいなくなるＧＯＴ７。



結局、

最後に残ったのはユギョムくんで。





ＹＧ「ほら早く、僕にも。」


A「う、うん。

てか、みんな、どこ行ったの？」




チョコを口に入れると、

にんまり笑うユギョムくん。




ＹＧ「今からごはんだから、その前にシャワーを浴びに行ったんだ。」



A「ユギョムくんは？」



ＹＧ「あぁ僕？

僕はマンネだから、いっつも一番最後なの。

だからさ(笑)。」




手を引っ張られながら、

練習室へと連れていかれる。

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