あつあつのフォンダン・ショコラをあなたと 1

18　最年長の甘えたさん ページ18

ヨナ side



ゆう「おーいヨナー！

奇跡のパンケーキ、今から１つ作れるー？

大事なお客様が来てるのー！」



厨房外から、

ゆうの叫ぶ声。



ヨナ「でももう、今日の分は全部出したよね？

今、立て込んでるしちょっと無理でしょ？」




生クリームがたっぷり入った大きいボールを抱えながら、

ゆうの方に歩いていく。




ゆう「だよね、やっぱ難しいか…。

じゃ、私が。

あ、でも、あっちの(店の)ケーキ作んなきゃだった。

仕方ない、断ろ。」


ヨナ「ちょっと待った！

大丈夫、なんとかする。

少し待って貰わないといけないけれど。」


ゆう「おっ、さすがヨナ！

最高、ありがと、ホント愛してる(笑)、んーチュッ。」


ヨナ「ったく、調子いいんだから(笑)。」




誰の目から見ても、

私以上に時間に追われて余裕が無いハズなのに、


こうやって、

いつも私を和ませてくれるゆう。


これくらいで、

イライラしてちゃダメよね。




ＭＫ「僕も、ヨナが好き(笑)。」

ヨナ「は？」




スッと近寄ってきて、

いきなり耳元に囁かれる。




ヨナ「ちょ、ちょっと辞めてよ、くすぐったい！

てか、さっきから私の周りをウロウロして、一体なんの用？」


ＭＫ「昔は、耳元で囁くだけでギャーギャー騒いで超可愛かったのに…。

１年でこんなにも変わっちゃうのか、ちぇっ、つまんない。」


ヨナ「は？で、なに？」


ＭＫ「僕もそれ食べたい。」


ヨナ「は？ムリだよ今は。」


ＭＫ「ヤだ！

今、僕の体は奇跡のパンケーキを欲しがってる！」


ヨナ「ハァ。」




ＧＯＴ７の最年長なクセに、


共同生活が長くなるにつれ、どんどん化けの皮が剥がれ、

気付けば、誰よりも甘えたさんキャラに成り上がってしまった困ったマクさん。


嫉妬心の塊のジェボムが居る時には、

絶対こんな風に絡んで来ないのに。



フッフッフ、

でも私はこんな時の対処法を知っている！



それはズバリ、

絶対に甘やかさない事！




ヨナ「ダメなものはダメ！

とっととここから出てって！」


ＭＫ「ねぇジニョーン！

聞いてよ、ヨナが酷いんだってばー！」




ほら、

すぐ諦めて、ジニョンくんの所に行ったでしょ(笑)？

19　僕の居場所→←17　あの子をよろしく

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す