あつあつのフォンダン・ショコラをあなたと 1

49　ホントにごめん ページ49

ＪＢ「Aにちゃんと謝りたいんだってよ。

向こうのリビングで待たせてるから、早く行ってこい。」




ジェボムさんは、

一緒に行こうとしていたお姉ちゃんを羽交い締めにしながら、

早く行けと私を部屋から追い出した。




あーあ。



なんだか、

大ごとになっちゃったな。




そりゃ、

あの時はちょっとムカついたよ。




けど時間が経つにつれ、

もはやどーでもよくなってきている私。




とっとと終わらせて、

早く横になろ。





A「おじゃましまー、す？」




猛反省してソファでうなだれているのを予想してたのに、

何故かユギョムくんの姿はない。




A「あれ？

リビングじゃなかったっけ？」


ＹＧ「おーい、Aさーん、こっちこっちー！」




もう一度ジェボムさんに確認しようと戻りかけた時、

キッチンの奥からヒョコッと顔を出すユギョムくん。



あぁダメ、

やっぱこの子はここのペットなんだ(笑)。





A「ぷっ！」


ＹＧ「なんで笑うんだよー！」


A「だって(笑)！

１８０センチ越えのデカ男子が、普通、こんな可愛いネコ耳付いたヘアバンドなんてする(笑)？」


ＹＧ「こんなのここじゃ全然普通だよ？

昔、ペンから貰ったんだ。

今はもう受取ってないけど、前はこんなのしょっちゅう貰ってさ。

だから大事に使ってんの。

さっ、あっち行こ(笑)、悪いけどこれ持ってね。」




温かいココアが入ったマグカップを２つ、私に持たせると、

自身はプリン２つとスプーンを手に持ち、

スルスル滑る様に歩いていく。





ＹＧ「早く寝なきゃだもんね。

Aさんホントにごめん、僕がしょうもないことしたばっかりに…。」


A「もう怒ってないから別にいいよ。

あっでも、これだけは言っとかなきゃ！

私はユギョムくんの彼女じゃないんだよ？

だから彼女にするような事は絶対にしないでね。」


ＹＧ「はーい。」


A「うん、じゃもうこれで終わりね。

ねぇ、早くプリン食べたいんだけど(笑)？」


ＹＧ「ごめん、気が利かなくって。

これSunny cafeのなんだ。

Ｂ級品や余ったケーキは、ゆうさんがいつもこっちの冷蔵庫に入れてくれるの。

誰でも自由に食べていいんだよー(笑)。」


A「あーもー我慢出来ない、先食べちゃうよ？

んん？

ハァ、超美味しーー(笑)。」


ＹＧ「Aさんってさ、ホント美味しそうに食べるよね(笑)。

僕まで幸せな気分になれる。

ところであのさ。」

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