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「にいちゃんその手離してくれへん？嫌がっとるやん」
街に出かけた際、質の悪いナンパに絡まれてしまった貴方。拒絶の意思を示されたにも関わらずしつこく誘いをかけ、挙げ句の果てには馴れ馴れしく肩を抱いてくる相手に嫌悪感が積もる。どうしよう…と悩んでいれるば、突然視界にネクタイを緩く締めたスーツ姿の男性が映って。貴方の肩に触れてくる男の腕を掴めば、二人の間に割り込んで話し出します。
「この子はな、俺の一番大事な子なんよ。馴れ馴れしく触るな、遊び半分でちょっかいかけんな」
はよどっか行け、と。貴方を背に隠し、掴んでいる男の腕をへし折る勢いで強く力を込めていく。長めの前髪から覗く片目には静かな怒りが宿っていて、向ける視線はナイフの様に鋭く冷たい。殺気にも似た彼の圧に怖気付いたナンパ男は情けなく上擦った声で、すみません！と叫ぶと、彼の手を振り払って逃げて行きます。
「なんやねんアイツ〜……！」
去っていく男の後ろ姿を睨みつけながら腹立たしげに舌を鳴らす彼。貴方が頭を下げ、助けてもらったお礼を口にすれば、彼はバッ！と振り返り「んな事よりAちゃん大丈夫！？なんもされてない！？」と焦った表情で。そこで『…ん？』と、一つの疑問が浮かび上がります。なぜ初対面のはずの彼が、教えてもいない自分の名前を知っているのだろう…。怪訝な表情を浮かべる貴方を見て、自分の失態に気付いたのか。彼の顔が一瞬で青ざめ、一歩、二歩と後退る。
「いやあの、ッッあ〜〜あかんガバった……！」
見るからに挙動不審になった彼にどう言うことだと説明を求めれば、やらかしたと言わんばかりに頭を抱え、その場に蹲ってしまう。長ーい溜息を吐いた後、覚悟を決めたのかゆっくり立ち上がり
「その…、Aちゃんの周りにタバコ吸うとる、ゆめかわ〜な服着たお嬢様おるやろ…？えーっと………………実はそれ、僕です」
未だ冷や汗の流れる自分の顔を指さし、「せやから名前知ってるんよ」と信じられないような事を言い出して。何を言っているんだ、と予想外かつ衝撃的な返答にポカンとする貴方。思考が故障した機械の様にショートしてしまいそう。それでも目の前の彼は少しもふざけて言っている様子ではないので、それが余計に困惑してしまう。
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卵蒸しパン(プロフ) - 鴎さん» コメントありがとうございます…！最高だなんてそんな…✨🫶この作品を書くの楽しいんでこれからも更新頑張りますね！！ (5月5日 21時) (
レス) id: 0d123fefb6 (このIDを非表示/違反報告)
鴎(プロフ) - 1ヶ月だろうと1年だろうと、こんなに最高な作品読めるなら主様からの供給待ちます！！主様のペースで頑張ってください！ (4月9日 0時) (レス) @page18 id: 103ae29e22 (このIDを非表示/違反報告)
卵蒸しパン(プロフ) - ぬぬかさん» コメントありがとうございます…！一ヵ月以上放置してましたけど今後も頑張りますね！！楽しみにしていただだいている方がいるだけでモチベが上がります✨✨ (4月8日 3時) (レス) id: 0d123fefb6 (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬか - これからも頑張ってください！次のお話が楽しみです！ (3月9日 20時) (レス) id: 6a6324a65b (このIDを非表示/違反報告)
卵蒸しパン(プロフ) - 名無し37055号さん» コメントありがとうございます…！うわぁ嬉しすぎるお言葉…！💞応援ありがとうございます！ (3月2日 12時) (レス) id: 0d123fefb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卵蒸しパン | 作成日時：2024年1月21日 15時
