優しい人30 ページ31
『あんた、何考えてんのよ。Aが何をしたのよ』
姫花「Aをこれいじょぉ苦しめたらぁ、二度と皆の前にぃ顔出せないよぅにしてあげるねぇ」
私と姫花がこう言っても目の前の此奴は表情1つ崩さなかった。
それどころか笑い出した。
花穏「ぷっ、あはははは！
何言ってるの？今の私は皆から信用されてるんだよ？あの馬鹿と違ってね！」
あぁ、そうか。この子は私とは違う。
この子は、何か事情があるんじゃない。ただただ人を陥れるのが好きなだけだ。
バッカみたい。こんな奴にAが苦しめられるなんて。
あの子は優しすぎるのよ。皆の為なら自分までも犠牲にする。
だから、あの子は合宿を抜けた。本当はもっと選手をサポートしたいはずなのに。
そんなAを馬鹿ですって？
あー、さっきよりもムカついてきたわ。
『あらぁ、Aの事を馬鹿呼ばわり？
あの子を馬鹿というのなら貴方は相当な阿呆あしら？』
私は敢えて口調を崩さずに、煽りながら言い返す。煽られたらそれに乗らずに煽り返すのが私のポリシーなの。
あんたの思い通りになんて動いてあげないわよ。
花穏「は？何言ってんのあんた。嫌われ者のくせに」
姫花「もぉ違うよぉ？Aのぉお陰でぇ」
花穏「ふーん、まぁ私よりは好かれてないと思うけどね。もういいや。私は行くね」
そう言って、目の前の大嫌いな奴はこの場を去ろうとする。
私が待ちなさいよ、そう言おうと口を開くと同時に彼奴は何かを思いついたように振り返って笑顔で言った。
花穏「あんたらも嫌われてもらおっと！」
姫,花「はぁ？」
何考えてんの此奴。急に何を言い出すんだか。
そう思っている内に桃崎花穏は走り出した。
あんな事言われて走り出されたら、勿論追いかけてしまう訳で。
無我夢中で体育館の中に2人で駆け込んだ。
そこには、桃崎花穏が音駒の主将に抱きついて何か話している。
『やられたわね』
姫花「ぅん、どぉしよぉ」
私達まで嫌われてしまったら、Aを助け出せないじゃない。
どうする、どうしたらいい。何をしたらAを助けられる？
こんな私に、何が出来るの？
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ひよ(プロフ) - 幸せな気持ちになりました､､､！姫花ちゃんと花那ちゃんいい子すぎて心がぽかぽかしました！ (9月28日 23時) (
レス) @page47 id: 477ea6ec3d (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - 他の悪女話とは違って誰も退部しないのが良いですね。悪女だった2人もいい人になってすごく良い話でした！夢主がかっこよすぎて名前変換で自分の名前になるのでむっちゃ性格が変わった自分を見ているようでした。最高でした‼️ (2022年10月15日 15時) (レス) @page46 id: 1c719ec638 (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - 最高ですううう!!!!!!夢主ちゃんかっこいいいいい!!!! (2022年8月16日 16時) (レス) @page45 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
クロイルカ - あ“あ”亞“あ“あ”亞“あ“続編おなしゃすうううううううううう！ (2022年8月11日 14時) (レス) @page46 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
みく - 凄く面白かったです！！私もこんな夢主になりたいって思った！ (2020年11月22日 14時) (レス) id: 1be4d17244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろあ | 作成日時：2020年5月27日 2時
