第三十三の花「藤と申請」 ページ34
産屋敷様に前世の記憶について相談しに行ってから数日。私は大きな問題に頭を抱えていた。
『今時果たし状って!めっちゃ頭かたそうこの人!!』
それはそれはとても大きな組合からの果たし状……所謂戦争の申し込みが来た。ウチは総勢140人、相手は総勢約1万。しかも幹部の20人は格が違う。
そこはまだいい。皆そのレベルにまで強くなってるから。
1番の問題はその組合、黒龍のボス。幹部とは比べ物にならないくらい強い。物凄く強い。大きな組合を率いているだけある。
私でも正直勝てるかどうか不安だ。善逸によればハッカーも凄いらしい。情報を仕入れようとしたら逆にウイルス入れられそうになって危なかったって聞いた。
『はぁ……』
煉獄「最近ため息ばかりだな」
『杏寿郎はさ、どう思う?』
煉獄「果たし状の事か?」
『うん。断ったとしても問答無用でウチに攻め込むっていうし、受けたとしてもウチが黒龍に攻め込むからどっちに攻め込むかが変わるだけで勝てるかわからない』
煉獄「俺は、受けていいと思う」
『え?こんな人数の差があっても?』
煉獄「俺達がどれだけ強くなっているのか、相手にもAにも知ってもらうべきだと俺は思う!」
私は別に皆が強くなってるのは知ってるんだけど……?
煉獄「完全に信頼して貰えるくらいにな」
『!!』
そうか。私、皆の事信頼してるって思ってたけどあまり依頼とか仕事とか任せられてないもんなぁ……
任せたとしても心配で様子見に行っちゃうし。皆全然大丈夫なんだけどさ?
私もそろそろ皆の事ちゃんと見ないとな
『よし!この戦い、受けてたとうじゃない!!』
煉獄「その意気だ!」
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作者名:ろあ | 作成日時:2020年3月10日 6時