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第十五の花「藤と再会」 ページ16

うーん……どう考えてもおかしいよね。前来た時はこんな変な道は通らなかった気がするし。

道に迷ってて油断してた。知ってるって言うからいい人だと思い込んじゃってた。



絶対、最近噂になってる奴等だよね。何とかしないと。でも、山の中だとここに住んでいる此奴の方が有利。

あの人に連絡が取れればいいん、だけ……ど。



あぁーーーーーー!善逸がどんなに電波が届かない山奥でも一時的に電波が届くような機械を作ってくれたんだった!


これで連絡が取れる!





気付いてくれるといいんだけど。



「ここだ」




うわぁ、明らかに違う。どうしましょう。1人でやるしかない?




『わぁ、ありがとうございます!!助かりました!』


「いや、助かったのはこっちの方だ」



知らないフリ、しといた方がいいよね。


『え?』




「いい感じの女だし。これなら高く売れそうだなぁ!?」



人身売買、か……許せないな。この山で迷った人を片っ端から攫ってオークションにかけるって所かな?

人をそんな風に扱うなんて。更には他の動物は捕まえるか殺すかで。命の重さを何も分かってない。


まぁ、私が言えるような事でも無いかもしれないけど。でも、私の役目はこういう奴等を潰す事だから。




『……よ』




「は?」


『テメェらに私は売れねぇよ』



スッ


私は男の首元にナイフを当てる。大丈夫、まだ切れてない。



『だって、捕まりそうなら返り討ちにしちゃうからね!』


「それが大人数でもか?((ニヤ」



『チッ……もう出てきやがったか』




ざっと見て20人。それも鍛えてる男達。避けきれる自信はあるけど、避けるだけ。攻撃は出来ない。

どうすれば……



?「何をてこずっているんだ!」


『!!貴方は!』



本当に連絡出来てたんだあれ。善逸凄いな。帰ったら沢山褒めてあげよ。




『手伝って貰ってもいいですか?』

?「当たり前だ。その為に来た」



『!ありがとうございます!!((ガッ」

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作者名:ろあ | 作成日時:2020年3月10日 6時

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