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第十四の花「藤と遠出」 ページ15

伊之助が藤の花に入ってから数日。人集めが順調だと思ってた私が馬鹿だった。ずっと連日で色んな人と出会ってたからその分かもしれないけどさぁ〜


こんなに人が中々集まらない事ある?出掛けた先で良い人かも?なんて思ったけど、よく見たら全然弱そうだし。まぁ、育てるから良いんだけど。

それ以前にこっちの世界を全く知らない人をいきなり踏み込ませるのはちょっと、いやかなり心が痛い。



伊之助は違うのかって?まぁ、確かにこっち側では無かったけど少しだけ踏み込んでる人の顔をしてたから。

多分、伊之助にとっては強さ比べなだけだったんだろうけどね。





………久々にあの人の所に行ってみるか。









『と、言う訳で1週間くらいここを空けます』


善逸「いやどういう訳だよ!」



『?ちゃんと説明したじゃない』




善逸「そういう事じゃなくて!どうしていきなりそんな所に行くのさ!ここから2日もかかる所まで」



『それは、新しい人を見つけに』


炭治郎「目星はついているのか?」



『ううん。良い人材を紹介してくれるかもしれない人の所』


善逸「それって紹介してくれないかもしれないんでしょ!?」



『大丈夫。粘るから』


禰豆子「き、気を付けてね」



『うん!行ってきます!!((ギュゥー』

そう言いながら私は炭治郎と禰豆子と伊之助に抱き着いた



善逸「え、俺は!?」



『いや、善逸はちょっと……下心見え見えだし』


善逸「そんなぁ〜」



『……なぁーんてね!((ギュゥー』

善逸「へぁ!?///////」





そうして私は無事藤の花を出発したのでした。







炭治郎「そういえば、Aは方向音痴じゃなかったか?」


善逸「え」



炭治郎「まぁ、大丈夫か!Aだもんな」

善逸「いやいや!全然大丈夫じゃないでしょ!?え、どうすんの!?」





♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*



『うーん……地図の通りに来たのになぁ』



どうも地図の通りに歩いたはずなのに(善逸の案の定)迷いましたAです。おかしいなぁ。山の中だって事は覚えてるんだけど……

どの道も同じ過ぎて迷っちゃったよ。藤の花の近くなら道覚えてるから平気なんだけど。


やっぱり遠出は大変だなぁ




「誰だ?」


『人!あの、___さんの家を探してるんですけど』



「それなら知っている。着いてこい」


『!!ありがとうございます!』



いい人で良かったぁ。

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作者名:ろあ | 作成日時:2020年3月10日 6時

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