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《先輩、手止まってますよ?》
そう俺に声をかけたのは、数ヶ月前に入ってきて
俺が担当することになった新人ちゃん。
Aの身長と同じくらいかな、と考えているうちに
顔面をじっと見てしまった。
《せ、先輩?》
慧「あ、ごめん…いきなりなんだけど、身長って何cm?」
《私は…確か154cmですけど。》
立ち上がって確認してみると、Aより少し小さい気がした。
こんなこと考えても仕方ないなと思って
感謝を伝えて、パソコンに向き合った。
その時、どこか聞き覚えのある声が聞こえた。
『伊野尾っ!』
反射的に振り向くと、
昨日会った時の服を着たAがいた。
その手の中には…
慧「あ、携帯。」
『ここに電話したら、来てくれるって聞かれたから持ってきた。』
"もう、14時なんだけどな。"
と笑うとAは頬を少し膨らませる。
慧「嘘だって、ありがとな。」
頭に手を乗っけると、
自然と目を細めて猫みたいな反応をする。
『許す、。』
そう言って携帯を渡してもらった。
その後、少し話したあとAは帰った。
___早く帰れねぇかな…なんて。
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蒲鉾 2.。(プロフ) - 愛涼-Airi-さん» コメントありがとうございます!そんな作品になって嬉しいです! (2018年7月9日 11時) (レス) id: f36f7c9b79 (このIDを非表示/違反報告)
愛涼-Airi-(プロフ) - 短編なのに内容は濃くて感動しました! (2018年7月9日 9時) (レス) id: 56c9582f62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒲鉾 2.。 | 作成日時:2018年7月1日 15時