じゅういちわ。 ページ12
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初日終了 下校時間＿＿。
私は爆豪くんの後ろで足を忍ばせていた。
取り合えず何かしら話しかけないと、アタックしないと駄目だ。
そう思うものの、なにから話しかければいいのか。
「＿＿＿おい」
「ひっ？！」
「ちょこちょこつけてくんな、ウゼェ」
おもむろに振り返った爆豪くんと視線が絡み合う。思わず悲鳴を上げてしまうが、心の中では爆豪くんに存在を認識してもらえてパリピ状態。
「それは隣に並んでもよい言うことですか？！」
「あ゛？！誰もそんなこと言って...」
爆豪くんのへんじを聞かずして私はその隣に並ぶ。それでも顔が爆発しそうに暑いので、少しの距離を開けた。うわああ、息してる。カッコいい。
「人の話を聞けよ！！！」
「ぶふぉ？！あででででで！」
必殺アイアンクロー。爆豪くんの大きくて骨ばったごつごつとした手が私の頭を掴んで締め付ける。
痛い！握力強すぎる！でもだめ、この指の隙間から見えるアングル。最高です、爆豪くん。
「＿＿＿＿ッ」
そしてまた。アイアンクローとは別箇所。指先にビリッと電流のようなものが走る。言うまでもない。私の体内にある毒。
この毒はやがて、私の恋心に沿って体内に分泌され。そして死ぬ。
「爆豪勝己くん。私が死ぬまでのあいだ、どうかお付き合いしてください！！」
爆豪くんは少しだけ不思議そうな顔をした。
「あ゛？てめぇが死のうが関係ねぇよ、殺すぞ」
それでも、「死ぬまでのあいだ」とはただの戯言だと思ったらしい爆豪くんは私に向かって中指を突き付けた。
大丈夫、少なくとも。雄英を卒業するころにはきっと私は＿＿＿。
爆豪くんに募らせた恋心で死ぬんだ。
「むり、カッコよすぎる。死んじゃう。」
爆豪くんを思って死ねるなら、それは意外と本望なのかもしれない。
・
終わり
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←じゅうわ。
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まま松(プロフ) - 七海さん» ご指摘ありがとうございます！！！ (2017年12月17日 11時) (
レス) id: f1b51d79cc (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 初めまして！とても面白いです。よんわ。の最後の方「初めて雨があった。」となっていますが、「目」ではないでしょうか？更新楽しみにしております！ (2017年12月16日 14時) (レス) id: 3fa1845ca1 (このIDを非表示/違反報告)
ｼｮﾎﾞﾝ(プロフ) - まま松さん» にわかのどこがいけないんですか！！皆最初はにわかからですよ！愛があれば乗り越えられない物なんて無い（（こちらこそ、いつも素敵な小説をありがとうです(*´∀｀*) (2017年12月2日 0時) (レス) id: cfb5abdebb (このIDを非表示/違反報告)
まま松(プロフ) - ＃赤色とまとさん» 失礼しました！ご指摘ありがとうございました！すっかり忘れていました…。 (2017年12月1日 6時) (レス) id: 82e129bae2 (このIDを非表示/違反報告)
まま松(プロフ) - ｼｮﾎﾞﾝさん» ごりっごりのにわかですが…(￣▽￣;)爆豪くん好きなので頑張りたいです！いつも作品見てくれてありがとう！ (2017年12月1日 6時) (レス) id: 82e129bae2 (このIDを非表示/違反報告)
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