ドSな美人、副会長《菅原孝支》

10.菅原side ページ12

「でさー！」

「……」

「ごめん、つまんない？」

「いえ、楽しそうですね」


さっきから、会話してるけど
顔がすごく冷たい。

QRコードを教えて貰い。
待たせてしまったので送ると言った

本人は、大丈夫です、と頑なに
断ってたけど。
俺も譲れなくて、ゴリ押しした。


「それで、貴方は」

「うん？」

「楽しいですか？

勝てないなんて、

つまんなくならないんですか？」

「…」

「…」

「くそっ！つまんない！」


村田さんの言葉に悩んだ。
確かに試合に勝てなければ詰まんない。
勝つためにしてるわけで。
負けるためにしてる訳では無い。


「じゃあなんの為？」

「勝ちたいから！」

「?!……」


村田さんは一瞬だけ驚いたけど
直ぐに無表情になった。


「でも、」

「…」

「俺たち、負けるために

バレーやってないから。

いつでも全力で勝つために

やってるから」


そういうと彼女は微笑んで
俺の頬を撫でる


「!?////」

「顔が真っ赤かw」

「み、見ないで欲しいべ///」

(いじめたいから無理w)

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