ドSな美人、副会長《菅原孝支》

04. 菅原side ページ6

「んで、今に至るということ？入野くん」

「ごめーん。」

「……」


バレー部が使ってる

体育館は、今は定期点検

なので今日はoff。

元々わかっていたスケジュールだから、

入野くんと勉強をしようと思ってた

でも、入野くん。

生徒会長だけど勉強が苦手らしい


「口を動かす前に、手を動かしなさい」


ピシャリと怒られる

え、なんか

不機嫌？

怖っ


「…それともペナルティ付けましょうか？」


にこりと微笑む彼女の顔が黒い


「この問題。なんで間違うんですか？」


指で刺されてる問題


「……」

「ご、ごめん。」

「おーい、村田、素でそうだぞー」

「貴方だけペナルティが欲しいのですね」


にっこりと笑みを深めて

入野くんを見る

え、副会長って、

こんな性格！？


「あ、いや、俺は…」

「この問題集。明日までに

やってきてください」


どんっと目の前に置かれたのは

100ページは超えるだろう

厚みの問題集


ピクっと俺と入野くんの顔が引き攣る


「…」


彼女は、自分の勉強に戻り

黙る。


え、え。


「…」


この勉強会があと3時間も

続くのかな

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